家づくりコラム
- 間取り
【2022年最新版】新築の間取りにおける成功・失敗例を解説
新築の注文住宅を建てる際、間取りに頭を悩ませる人は多いでしょう。間取りを自分で決定できることが新築注文住宅の利点ですが、実際住み始めてから後悔するケースは少なくありません。
とはいえ、失敗の多くは、実際の生活を入念にシミュレーションすることで予防できます。
本記事では、新築の間取りでよくある失敗例と成功例、さらに新築の間取りで失敗しないためのポイントを解説します。
40代で住宅ローンを組める可能性はある
新築の間取りを決定する際失敗しないために、ここからは新築の間取りでよくある失敗例をいくつかご紹介します。
部屋数が多い・少ない
新築物件を購入したら、長く住み続けられることが理想です。
しかし、長く住む間にライフステージに変化が生じます。そのため、必要な部屋の広さや数はステージごとに変化するのです。部屋数が少なくプライベートスペースを確保できなかったり、多すぎて部屋を持て余したりする状況は避けなければなりません。
そのため、将来的なライフステージの変化数をイメージして、居住人数の変化に対応できる間取りの設計が重要です。
細かく部屋数を増やしたくない場合は、動かせる間仕切りなどを設置することがおすすめです。間仕切りにより状況に応じて部屋を分割したり、1部屋にしたりできる設計方法もあります。
収納が足りない
新築の間取りを考える際、生活スペースの広さやデザインを優先しすぎ、収納スペースへの意識が薄れがちです。
しかし、収納スペースが少ないと、部屋に物が溢れがちとなります。その結果、生活スペースが狭くなったり、部屋の景観が崩れたりする傾向に陥ります。
将来的な視野から、収納スペースは広めに確保しておくとよいでしょう。
また、間取りの大きさに余裕がない場合は、床下や階段下、屋根裏などのデッドスペースを活用した収納を作ることを推奨します。
生活動線が悪い
広くておしゃれな家であっても、生活動線が悪いと、日々の暮らしに不便さを感じることになります。デザイン性は重要視しすぎると、快適性や機能性が乏しくなることもあり、住み始めてから後悔する危険性が高まります。
そのため、起床から就寝までどのような動線を描くのか、家族それぞれのライフスタイルを想定して間取りを考えましょう。
生活動線が悪い失敗例
- 寝室からトイレまでが遠い
- 洗濯機が物干し場までが遠い
- 玄関からキッチンが遠く、買った食材を運ぶのが大変
また、キッチンで作業のしやすさといった家事動線は、毎日の作業であるため必ず考慮しなければなりません。
家族全員が快適に過ごせる生活動線をシミュレーションしながら、間取りを決定することがキーポイントです。
コンセントが少ない・位置が悪い
テレビ・パソコン・掃除機など、生活するうえで必要な家電は数多くあります。
そのため、コンセントが届きにくい場所にあったり、数が少なかったりすると、生活に不便さが生じてしまいます。
どこに何の家電を設置するか、どこにあれば便利に活用できるかといった点をあらかじめ考慮しておきましょう。その際、現在所持している家電製品の数を確認しておくことが、設置するコンセントの数や位置を決める役に立ちます。
室温・日当たり
広いLDKや、吹き抜けの間取りに憧れを抱く方は多くいらっしゃいます。しかし、こういった間取りは空調の効きが悪くなり、室温を調整しにくい側面があることを把握しておかなければなりません。
吹き抜けなどのオープンな間取りにする場合は、高断熱・高気密素材や全館空調システムなど、空調機能を高める機能を設置しましょう。
また、日当たりの良し悪しにより失敗するケースが多くあります。
- 採光を意識して大きめの窓を設置したら、日差しで部屋が暑くなりすぎる
- 寝室の日当たりや風通しが悪く、カビが発生する
こうした失敗例は、ある程度建築構造の知識がないと想定しにくい可能性が高いです。
そのため、間取りを決める際には、必ず専門知識が豊富な住宅メーカーに相談することをおすすめします。
音が気になる
屋内での生活音や屋外からの騒音など、騒音トラブルを回避することは快適に過ごすためには必要な条件です。
音に関する失敗例
- 遮音対策ができておらず、上階の生活音が響いてうるさい
- リビングを吹き抜けにしたら、リビングでの会話が全部屋に響く
- 道路側に寝室を設置したため、車が通る音や通行人の声などで眠りが妨げられる
- 玄関の近くに寝室を設置したため、ドアの開閉音で眠りが妨げられる
間取りを考える際には、どの部屋に遮音性に優れた建設材を使用すべきであるか、音が届きやすい場所の近くに寝室を置かないなどの工夫が必要です。
外からの視線が気になる
窓や玄関が人通りの多い道に面していると、外からの視線が気になりがちです。
カーテンを閉めれば気になりませんが、それでは閉塞感が増してしまい快適さが損なわれます。
そのため、道路沿いに窓を設置する際には、敷地周辺を事前に調査しておくことをおすすめします。また、視線が気になる方は、間取りを変更するか、すりガラスを採用するなどで対策を施しましょう。
新築の間取りにおける成功例
ここからは、間取りを工夫することで、機能性や快適性を高めた成功例をご紹介します。
水回りをまとめて家事を楽に
家事の多くは、料理・洗濯・風呂掃除・トイレ掃除など水回り作業が占めています。
そのため、キッチンや洗面脱衣所、風呂などの水回りを近くにまとめることがおすすめです。家事動線が整うことで毎日の家事が効率的になり、そして移動が少ないため楽に行えます。
可動式の間仕切りで部屋数を変更可能に
快適な住宅には20年、30年と長く住み続けたいものです。しかし、時間の経過とともにライフステージに変化が訪れます。
ライフステージの変化例
- 子どもが増える
- 子どもが自立し、家を離れる
- 親と同居する
ライフステージの変化による居住人数の増減に対応するため、可動式の間仕切りを設置しておくことを推奨します。部屋数を変えられる間取りにしておくことで、部屋数の不足や持て余しの可能性が削減できます。
吹き抜けのリビングで明るく広々とした空間を実現
リビングを吹き抜けにすることで、狭い敷地面積であっても広々とした開放感のある間取りに見せられます。また、多くの光を室内に取り込めるため、日当たりがよい快適な空間にできます。
ただし、前述の失敗例にあるように、吹き抜けの部屋には空調管理が難しいデメリットを有しています。リビングの間取りを吹き抜けにする際は、高断熱・高気密素材を使用することや床暖房の設置など、室温を快適に保つ工夫を取り入れてください。
新築の間取りで失敗しないためのポイント
新築の間取りで、失敗しないためのポイントをまとめて解説します
実際の生活をイメージする
生活動線・収納スペース・コンセント配置などの失敗は、実際の生活を十分にイメージできていないことに起因します。
起床から就寝までの生活動線・家事の作業動線・所有している物の量や配置などを事前にイメージし、不便な点がないかどうかを確認しておきましょう。
また、ライフステージの変化による居住人数の増減も考慮しておく必要があります。将来的に子どもが自立したり、親と同居したりすることになっても、対応できる間取りを工夫しておくことをおすすめします。
周辺環境を調べる
外部からの騒音・視線・日当たりでの失敗は、事前の周辺環境に関する調査不足が原因です。新築物件周辺の人通りや交通量、周囲の建物との位置関係、日当たりなどを入念にチェックしておきましょう。
事前のリサーチを受けて、「人通りの多い道路側に玄関を設置しない」「車道近くに寝室を設置しない」「日当たりが良過ぎるところには日除けを設置する」など、周辺環境に合わせた間取りを設計してください。
デザインばかり優先しない
つい優先しがちなデザイン性ですが、肝心な住宅の機能性や快適性が損なわれてしまっては意味がありません。広いLDKや吹き抜けの部屋などは、開放感がありデザイン性に優れています。
しかし、冷暖房が効きにくく、話し声が家全体に響くといったデメリットの側面もあります。
そのため、長く住み続けられる住宅を目指すため、デザイン性だけでなく、機能性や快適性も考慮した間取りを決定することが大切です。
日興ホームは様々なプランのご提案が可能
新築間取りの失敗例と成功例を解説・ご紹介しました。
失敗例の多くは、実際の生活をイメージし周辺環境を調査することや、事前の綿密な生活シミュレーションにより回避対策ができます。
日興ホームは、快適な間取り設計に関する豊富な知識と実績を誇っております。そのため、お客様の理想とするデザイン性と機能性・快適性を兼ね備えた住宅をご提案いたします。
また、広島周辺に特化した地域密着型の工務店であるため、新居の周辺環境に関するリサーチもお任せください。
広島で新築住宅の建設をお考えの方は、ぜひ日興ホームにお問い合わせください。
コラムニスト:アスタ住宅展示場モデルハウス 榎本 尚剛
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