House Building Column

家づくりコラム

  • 注文住宅

住み心地が良い注文住宅とは?立地・間取り・機能性などを解説

住み心地が良い注文住宅とは?立地・間取り・機能性などを解説

長年住み続ける注文住宅を建てるのであれば、住み心地を重視したいと考える方が多いのではないでしょうか。住み心地に影響を与える要素は、導線や収納、間取り、立地、機能性など多岐にわたります。そこで本記事では、住み心地が良い注文住宅の条件について詳しく解説します。

目次
住み心地が良い注文住宅の建て方
住み心地が良い注文住宅を建てるためのポイント
予算内で住み心地が良い注文住宅を建てるときのポイント
まとめ

住み心地が良い注文住宅の建て方

住み心地が良い注文住宅を建てる際に見るべきポイントについて詳しく解説します。

生活動線を確保する

生活動線とは、家の中で日常生活を行う際の移動経路を指します。動線が確保されていないと、余計な動きが必要になったり、移動距離が長くなったりするため、住み心地が悪く感じるでしょう。

洗濯機の周辺、キッチン、トイレなどの水まわりを近い位置に配置すると、家事動線が短くなります。例えば、洗濯物を洗濯機に入れてからバスルームで干す際にかかる時間が短縮されます。

子供がいる世帯では、朝の通勤・通学の時間帯がかぶることで、洗面所やトイレがなかなか空かない事態に陥りがちです。水まわりの設備をまとめると、朝の忙しい時間帯に洗面所やトイレなどを家族全員がスムーズに使えるようになります。

また、キッチンから玄関へスムーズに移動できるように動線を確保すると、買い物から帰ってきた際に食材をすぐにキッチンに運び、収納しやすくなります。さらに、キッチンで出たゴミも速やかに外へ出せるようになるでしょう。

断熱性や遮熱性に優れている

断熱性と遮熱性の向上は、快適な環境を実現するために重要です。高気密・高断熱住宅は、省エネ効果だけでなく、快適な暮らしを実現する方法として注目されています。

断熱性の向上により、室内の温度を一定に保つことができます。外部からの熱や冷気の侵入を防ぐことで屋内の温度が安定するため、冬は室内が暖かく、夏は涼しい環境が維持されます。

さらに、遮熱性が高い建材や窓を使用することで、夏の強い日射や熱を遮断し、室内の温度上昇を抑えることができます。これにより、エアコンの使用頻度が減り、光熱費の削減につながるでしょう。

ただし、気密性と断熱性の両方を高めることが重要です。高気密だけでは室内の空気が蒸し暑くなり、高断熱だけでは室温が不安定になります。両方をバランスよく備えることで、外部からの影響を受けにくく、快適な環境を実現できるのです。

間取り

間取りを決める際は、家族の意見を尊重することが大切です。次のポイントを押さえて間取りを決めましょう。

家族構成に合わせる

家族の人数や年齢などに適した間取りを検討します。子供がいる場合は子供部屋や遊びスペース、高齢の家族がいる場合はバリアフリー設計など、家族構成に合った間取り・設備を考えましょう。

また、家族構成は変化するため、柔軟性を持った設計を心がけることが大切です。そのほか、家族のプライバシーを尊重するために、個室と共有スペースの配置を検討してください。例えば、寝室同士の位置関係やリビングルームの配置など、家族がお互いのプライバシーを守りながら快適に過ごせるような間取りが前提条件です。

生活習慣に合わせる

自分たちの生活習慣やライフスタイルに合った間取りにすることで、快適で住み心地の良い家を実現できます。

例えば、家で勉強や仕事をする必要がある場合は、ワークスペースを確保しましょう。そのほか、子供や親がリラックスできるスペース、趣味を楽しむ部屋など、ライフスタイルやニーズに合わせて間取りを決めることが大切です。

収納

収納が不足すると、部屋に収納棚を数多く設置することになり、生活動線の妨げになったり狭くなったりします。収納が足りている家は整頓されており開放感があります。

衣類、靴、キッチン用品など、種類ごとに適切な収納場所を確保しましょう。階段の下や壁面、ベッドの下など、デッドスペースを有効活用することも大切です。

日光の入り方

南向きに窓を設置すると1日を通して室内が明るくなります。ただし、夏は室温が上がりすぎて冷房効率が低下する恐れがあるため、必ずしも南向きの窓が良いとは限りません。

夏は直射日光で室温が上がることを防ぐために、ルーバーや日除けシェードの設置を検討しましょう。また、ベッドルームには東向きの窓を設置して朝日を差し込むようにするのもおすすめです。

静寂性

静かな環境はリラックスした過ごすために必要であり、都市部や交通量の多い地域では特に注目すべき要素です。

建物の外壁に遮音性に優れた断熱材を使用したり、二重窓を設置したりしましょう。また、隣接する住宅との距離をあけたり、防音対策を行ったりすることも重要です。

さらに、家の中でも音の響きや伝わり方に注意を払う必要があります。例えば、リビングや寝室などのプライベートな空間では、隣の部屋や廊下からの音が気になりリラックスできないケースが少なくありません。

家族とのコミュニケーションの取りやすさ

家族とのコミュニケーションの取りやすさは、家庭内の絆を深めるために重要な要素です。

リビングやダイニングなどの共有スペースを広くすることで、家族がコミュニケーションをとりやすくなります。また、家族が集まりやすいファミリースペースを設けることで、家族の交流が増えるでしょう。

空間作り

住み心地が良い注文住宅を建てるためには、空間作りにも注目が必要です。次のような空間作りを心がけましょう。

開放感がある

開放感のある空間は、部屋が広く見えるうえにリラックスしやすいため、多くの方が求めている条件ではないでしょうか。壁を減らして、リビング、ダイニング、キッチンなどの共有スペースを一体化させるオープンプランにすることで、開放感が高まります。また、吹き抜けによって天井を高くすることも効果的です。

フリースペースがある

趣味を楽しんだり子供たちが思いっきり遊べたりする場所として、フリースペースを設けることも1つの方法です。自然に家族が集まってきてコミュニケーションが活発化することも期待できます。

立地

注文住宅のデザインや機能性、間取りなどだけではなく、立地も慎重に検討する必要があります。次のポイントを押さえて立地の条件を決めましょう。

通勤・通学の利便性

最寄りの駅やバス停から職場や学校へのアクセスを調べます。交通手段や運行本数によって通勤時間が大きく変わることがあるため、実際の時刻表を確認しましょう。

車で通勤する場合は、高速道路や主要道路へのアクセス性も重要です。

周辺環境を知る

地図やインターネットを使って周辺環境を調査しましょう。子供がいる、または将来的に子供を持つことを予定している場合は、周辺に公園や学校があるかどうか確認が必要です。

また、近くにスーパーマーケットやショッピングモールなどの商業施設があるかを確認しましょう。日常の買い物の利便性を大きく左右します。買い物に時間がかかる場合、他のスケジュールが圧迫されたり体力を消耗したりするため、生活の快適性が損なわれるでしょう。

そのほか、近くに病院やクリニックがあるかどうかも確認が必要です。急な発熱や怪我などのときに速やかに受診できる医療機関があれば、安心できるのではないでしょうか。

自然災害のリスクを確認する

自然災害のリスクを把握するために、ハザードマップを確認しましょう。雨量や河川の増水による洪水リスク、土砂災害のリスク、高潮や津波のリスクなどを確認できます。南海トラフ地震のように、将来起きることが想定されている災害を考慮して、注文住宅の土地を選ぶことが大切です。

開発計画をチェックする

周辺環境の変化は暮らしやすさに大きく影響を及ぼす可能性があるため、将来の開発計画をチェックしておくことが大切です。例えば、現在はスーパーやドラッグストアなどのみでも、数年後に大型ショッピングセンターが建設される場合もあるでしょう。反対に、便利な施設が閉店する可能性もあります。

そのほか、新しい道路や駅、バス停などについても暮らしやすさに大きな影響を与えます。

住み心地が良い注文住宅を建てるためのポイント

住み心地が良い注文住宅を建てるためには、次のポイントを押さえる必要があります。

実際の生活をイメージする

理想の家づくりを考える際は、実際の生活をイメージすることが大切です。家族の日常の動線や必要な設備、家具の配置などを考え、改善点を見つけましょう。この段階で細かくプランを決めることで、住みやすい家を実現しやすくなります。

時間に余裕を持って準備する

焦ることで理想の住宅づくりができなくなるため、時間に余裕を持って準備を始めることが大切です。急いで妥協してしまうと、後悔することになるかもしれません。プランニングに時間をかけることで、より納得のいく住みやすい家を実現できるでしょう。

現状の不満を書き出す

自分や家族が現在の住まいで不満に感じている点をリストアップします。これにより、現在の不満を解消した家づくりが可能になります。ただし、すべての不満を解消できる家を作ろうとすると、予算オーバーになることもあるでしょう。

そのため、優先順位を決めてリストアップすることが重要です。

実績のあるハウスメーカーに相談

注文住宅を建てる際には、実績のあるハウスメーカーに相談することをおすすめします。実績豊富なハウスメーカーは数々の事例から理想の家づくりに必要な知識やノウハウを持っていることに加え、注意点を理解しています。

また、理想の家づくりに対して高いモチベーションを持つ担当者でなければ、全ての要望を反映することは難しいでしょう。まずは気軽に相談し、担当者が信頼できる人物かどうか確認してみてください。

予算内で住み心地が良い注文住宅を建てるときのポイント

ここまで解説した理想の家づくりを実現するためには、多くのコストがかかります。限られた予算の中で住み心地が良い注文住宅を建てたい場合は、次のポイントを押さえましょう。

延床面積を最小限に抑える

建築コストを下げるために、広い家を建てるのではなく、家族の人数とライフスタイルに合った適切な広さを考えることが重要です。

家族の人数や将来のライフプランに基づいて、必要なスペースを洗い出しましょう。例えば、寝室の数やリビングルームの広さ、収納スペースの量などを検討します。必要なスペースを最小限に抑えながら、家族が快適に過ごせるように工夫します。

水回りの配置を集約させる

キッチンをトイレや浴室の近くに配置することで、給排水管の長さを短縮し、配管コストを節約できます。さらに、家事の効率が上がることで暮らしの快適性も向上するでしょう。

部屋数を抑える

部屋数を少なくすることは、建築コストを抑えるうえで重要なポイントです。最初に考えるべきは、実際に家族が必要とする部屋数です。家族の人数や構成に合わせて、寝室や子供部屋、リビングなどの数を検討します。余分な部屋を設けることなく、必要な部屋だけを配置することで、建築コストを節約できます。

バルコニーの大きさを最小限に抑える

バルコニーを広く取る場合、建材や手すり、防水処理などの費用がかさんでしまいます。バルコニーの大きさを最小限に抑えることで、これらの材料費を削減できます。

設備のグレードを上げすぎない

設備のグレードを上げすぎると、建築コストが大きく上昇します。設備のグレードを上げることで高機能な製品を手に入れることができますが、必ずしもすべての機能が必要とは限りません。

必要な機能についてよく考え、無駄な機能を省いてコストを削減しましょう。設備には、高級品からリーズナブルな低グレードまでさまざまな選択肢があります。高級品とリーズナブルな製品の間に位置する中間グレードは、機能とコストのバランスが良いためおすすめです。

水回りや壁の仕上げ材を統一する

水回りや壁の仕上げ材を統一することで効率的に作業が進められるため、施工コストを削減できる可能性があります。また、デザインに統一感が生まれることで、まとまりのある雰囲気に仕上がります。

予算内で住み心地が良い注文住宅を建てるときのポイント

住み心地が良い注文住宅を建てるためには、間取りや設備、機能、立地など、さまざまな点に注目が必要です。しかし、すべての項目をこだわると建築コストが高くなり、予算を超えることもあるでしょう。信頼できる担当者と話し合い、予算内でなるべく理想に近い注文住宅のプランを立てることが大切です。

日興ホームでは、住み心地が良い注文住宅を建てるためにお客様と何度も話し合うことで、理想に限りなく近い家づくりに努めておりますので、まずはお気軽にご相談ください。

コラムニスト:ちゅーピー住宅展示場モデルハウス 羽原 忠宏

  • 羽原 忠宏
  • 笑顔と元気が取り柄です(^^)/
    子育て世代の家づくりを得意としております。お客様に寄り添った営業、ご提案を心掛けています。一緒に楽しい家づくりをしましょう♪

    ・趣味:体を動かすこと

  • ちゅーピー住宅展示場モデルハウス
  • わが家という夢が望みどおり叶い、わが家と始まる未来が幸せに綴られる。そんな想いから生まれた自由設計の住まい。テクノストラクチャー工法で、耐震性・耐久性とデザインの自由度を両立しました。先進技術で夢の住まいを紡ぎ、長い人生の物語を幸せに紡ぐ。家族の想い出を重ねながら未来へと価値を受け継いでいく住まいをぜひ展示場でご体感ください。

Other Column

その他のコラム