住み心地が良い注文住宅とは?立地・間取り・機能性などを解説

長年住み続ける注文住宅を建てるのであれば、住み心地を重視したいと考える方が多いのではないでしょうか。住み心地に影響を与える要素は、導線や収納、間取り、立地、機能性など多岐にわたります。そこで本記事では、住み心地が良い注文住宅の条件について詳しく解説します。

目次
住み心地が良い注文住宅の建て方
住み心地が良い注文住宅を建てるためのポイント
予算内で住み心地が良い注文住宅を建てるときのポイント
まとめ

住み心地が良い注文住宅の建て方

住み心地が良い注文住宅を建てる際に見るべきポイントについて詳しく解説します。

生活動線を確保する

生活動線とは、家の中で日常生活を行う際の移動経路を指します。動線が確保されていないと、余計な動きが必要になったり、移動距離が長くなったりするため、住み心地が悪く感じるでしょう。

洗濯機の周辺、キッチン、トイレなどの水まわりを近い位置に配置すると、家事動線が短くなります。例えば、洗濯物を洗濯機に入れてからバスルームで干す際にかかる時間が短縮されます。

子供がいる世帯では、朝の通勤・通学の時間帯がかぶることで、洗面所やトイレがなかなか空かない事態に陥りがちです。水まわりの設備をまとめると、朝の忙しい時間帯に洗面所やトイレなどを家族全員がスムーズに使えるようになります。

また、キッチンから玄関へスムーズに移動できるように動線を確保すると、買い物から帰ってきた際に食材をすぐにキッチンに運び、収納しやすくなります。さらに、キッチンで出たゴミも速やかに外へ出せるようになるでしょう。

断熱性や遮熱性に優れている

断熱性と遮熱性の向上は、快適な環境を実現するために重要です。高気密・高断熱住宅は、省エネ効果だけでなく、快適な暮らしを実現する方法として注目されています。

断熱性の向上により、室内の温度を一定に保つことができます。外部からの熱や冷気の侵入を防ぐことで屋内の温度が安定するため、冬は室内が暖かく、夏は涼しい環境が維持されます。

さらに、遮熱性が高い建材や窓を使用することで、夏の強い日射や熱を遮断し、室内の温度上昇を抑えることができます。これにより、エアコンの使用頻度が減り、光熱費の削減につながるでしょう。

ただし、気密性と断熱性の両方を高めることが重要です。高気密だけでは室内の空気が蒸し暑くなり、高断熱だけでは室温が不安定になります。両方をバランスよく備えることで、外部からの影響を受けにくく、快適な環境を実現できるのです。

間取り

間取りを決める際は、家族の意見を尊重することが大切です。次のポイントを押さえて間取りを決めましょう。

家族構成に合わせる

家族の人数や年齢などに適した間取りを検討します。子供がいる場合は子供部屋や遊びスペース、高齢の家族がいる場合はバリアフリー設計など、家族構成に合った間取り・設備を考えましょう。

また、家族構成は変化するため、柔軟性を持った設計を心がけることが大切です。そのほか、家族のプライバシーを尊重するために、個室と共有スペースの配置を検討してください。例えば、寝室同士の位置関係やリビングルームの配置など、家族がお互いのプライバシーを守りながら快適に過ごせるような間取りが前提条件です。

生活習慣に合わせる

自分たちの生活習慣やライフスタイルに合った間取りにすることで、快適で住み心地の良い家を実現できます。

例えば、家で勉強や仕事をする必要がある場合は、ワークスペースを確保しましょう。そのほか、子供や親がリラックスできるスペース、趣味を楽しむ部屋など、ライフスタイルやニーズに合わせて間取りを決めることが大切です。

収納

収納が不足すると、部屋に収納棚を数多く設置することになり、生活動線の妨げになったり狭くなったりします。収納が足りている家は整頓されており開放感があります。

衣類、靴、キッチン用品など、種類ごとに適切な収納場所を確保しましょう。階段の下や壁面、ベッドの下など、デッドスペースを有効活用することも大切です。

日光の入り方

南向きに窓を設置すると1日を通して室内が明るくなります。ただし、夏は室温が上がりすぎて冷房効率が低下する恐れがあるため、必ずしも南向きの窓が良いとは限りません。

夏は直射日光で室温が上がることを防ぐために、ルーバーや日除けシェードの設置を検討しましょう。また、ベッドルームには東向きの窓を設置して朝日を差し込むようにするのもおすすめです。

静寂性

静かな環境はリラックスした過ごすために必要であり、都市部や交通量の多い地域では特に注目すべき要素です。

建物の外壁に遮音性に優れた断熱材を使用したり、二重窓を設置したりしましょう。また、隣接する住宅との距離をあけたり、防音対策を行ったりすることも重要です。

さらに、家の中でも音の響きや伝わり方に注意を払う必要があります。例えば、リビングや寝室などのプライベートな空間では、隣の部屋や廊下からの音が気になりリラックスできないケースが少なくありません。

家族とのコミュニケーションの取りやすさ

家族とのコミュニケーションの取りやすさは、家庭内の絆を深めるために重要な要素です。

リビングやダイニングなどの共有スペースを広くすることで、家族がコミュニケーションをとりやすくなります。また、家族が集まりやすいファミリースペースを設けることで、家族の交流が増えるでしょう。

空間作り

住み心地が良い注文住宅を建てるためには、空間作りにも注目が必要です。次のような空間作りを心がけましょう。

開放感がある

開放感のある空間は、部屋が広く見えるうえにリラックスしやすいため、多くの方が求めている条件ではないでしょうか。壁を減らして、リビング、ダイニング、キッチンなどの共有スペースを一体化させるオープンプランにすることで、開放感が高まります。また、吹き抜けによって天井を高くすることも効果的です。

フリースペースがある

趣味を楽しんだり子供たちが思いっきり遊べたりする場所として、フリースペースを設けることも1つの方法です。自然に家族が集まってきてコミュニケーションが活発化することも期待できます。

立地

注文住宅のデザインや機能性、間取りなどだけではなく、立地も慎重に検討する必要があります。次のポイントを押さえて立地の条件を決めましょう。

通勤・通学の利便性

最寄りの駅やバス停から職場や学校へのアクセスを調べます。交通手段や運行本数によって通勤時間が大きく変わることがあるため、実際の時刻表を確認しましょう。

車で通勤する場合は、高速道路や主要道路へのアクセス性も重要です。

周辺環境を知る

地図やインターネットを使って周辺環境を調査しましょう。子供がいる、または将来的に子供を持つことを予定している場合は、周辺に公園や学校があるかどうか確認が必要です。

また、近くにスーパーマーケットやショッピングモールなどの商業施設があるかを確認しましょう。日常の買い物の利便性を大きく左右します。買い物に時間がかかる場合、他のスケジュールが圧迫されたり体力を消耗したりするため、生活の快適性が損なわれるでしょう。

そのほか、近くに病院やクリニックがあるかどうかも確認が必要です。急な発熱や怪我などのときに速やかに受診できる医療機関があれば、安心できるのではないでしょうか。

自然災害のリスクを確認する

自然災害のリスクを把握するために、ハザードマップを確認しましょう。雨量や河川の増水による洪水リスク、土砂災害のリスク、高潮や津波のリスクなどを確認できます。南海トラフ地震のように、将来起きることが想定されている災害を考慮して、注文住宅の土地を選ぶことが大切です。

開発計画をチェックする

周辺環境の変化は暮らしやすさに大きく影響を及ぼす可能性があるため、将来の開発計画をチェックしておくことが大切です。例えば、現在はスーパーやドラッグストアなどのみでも、数年後に大型ショッピングセンターが建設される場合もあるでしょう。反対に、便利な施設が閉店する可能性もあります。

そのほか、新しい道路や駅、バス停などについても暮らしやすさに大きな影響を与えます。

住み心地が良い注文住宅を建てるためのポイント

住み心地が良い注文住宅を建てるためには、次のポイントを押さえる必要があります。

実際の生活をイメージする

理想の家づくりを考える際は、実際の生活をイメージすることが大切です。家族の日常の動線や必要な設備、家具の配置などを考え、改善点を見つけましょう。この段階で細かくプランを決めることで、住みやすい家を実現しやすくなります。

時間に余裕を持って準備する

焦ることで理想の住宅づくりができなくなるため、時間に余裕を持って準備を始めることが大切です。急いで妥協してしまうと、後悔することになるかもしれません。プランニングに時間をかけることで、より納得のいく住みやすい家を実現できるでしょう。

現状の不満を書き出す

自分や家族が現在の住まいで不満に感じている点をリストアップします。これにより、現在の不満を解消した家づくりが可能になります。ただし、すべての不満を解消できる家を作ろうとすると、予算オーバーになることもあるでしょう。

そのため、優先順位を決めてリストアップすることが重要です。

実績のあるハウスメーカーに相談

注文住宅を建てる際には、実績のあるハウスメーカーに相談することをおすすめします。実績豊富なハウスメーカーは数々の事例から理想の家づくりに必要な知識やノウハウを持っていることに加え、注意点を理解しています。

また、理想の家づくりに対して高いモチベーションを持つ担当者でなければ、全ての要望を反映することは難しいでしょう。まずは気軽に相談し、担当者が信頼できる人物かどうか確認してみてください。

予算内で住み心地が良い注文住宅を建てるときのポイント

ここまで解説した理想の家づくりを実現するためには、多くのコストがかかります。限られた予算の中で住み心地が良い注文住宅を建てたい場合は、次のポイントを押さえましょう。

延床面積を最小限に抑える

建築コストを下げるために、広い家を建てるのではなく、家族の人数とライフスタイルに合った適切な広さを考えることが重要です。

家族の人数や将来のライフプランに基づいて、必要なスペースを洗い出しましょう。例えば、寝室の数やリビングルームの広さ、収納スペースの量などを検討します。必要なスペースを最小限に抑えながら、家族が快適に過ごせるように工夫します。

水回りの配置を集約させる

キッチンをトイレや浴室の近くに配置することで、給排水管の長さを短縮し、配管コストを節約できます。さらに、家事の効率が上がることで暮らしの快適性も向上するでしょう。

部屋数を抑える

部屋数を少なくすることは、建築コストを抑えるうえで重要なポイントです。最初に考えるべきは、実際に家族が必要とする部屋数です。家族の人数や構成に合わせて、寝室や子供部屋、リビングなどの数を検討します。余分な部屋を設けることなく、必要な部屋だけを配置することで、建築コストを節約できます。

バルコニーの大きさを最小限に抑える

バルコニーを広く取る場合、建材や手すり、防水処理などの費用がかさんでしまいます。バルコニーの大きさを最小限に抑えることで、これらの材料費を削減できます。

設備のグレードを上げすぎない

設備のグレードを上げすぎると、建築コストが大きく上昇します。設備のグレードを上げることで高機能な製品を手に入れることができますが、必ずしもすべての機能が必要とは限りません。

必要な機能についてよく考え、無駄な機能を省いてコストを削減しましょう。設備には、高級品からリーズナブルな低グレードまでさまざまな選択肢があります。高級品とリーズナブルな製品の間に位置する中間グレードは、機能とコストのバランスが良いためおすすめです。

水回りや壁の仕上げ材を統一する

水回りや壁の仕上げ材を統一することで効率的に作業が進められるため、施工コストを削減できる可能性があります。また、デザインに統一感が生まれることで、まとまりのある雰囲気に仕上がります。

予算内で住み心地が良い注文住宅を建てるときのポイント

住み心地が良い注文住宅を建てるためには、間取りや設備、機能、立地など、さまざまな点に注目が必要です。しかし、すべての項目をこだわると建築コストが高くなり、予算を超えることもあるでしょう。信頼できる担当者と話し合い、予算内でなるべく理想に近い注文住宅のプランを立てることが大切です。

日興ホームでは、住み心地が良い注文住宅を建てるためにお客様と何度も話し合うことで、理想に限りなく近い家づくりに努めておりますので、まずはお気軽にご相談ください。

コラムニスト:ちゅーピー住宅展示場モデルハウス 羽原 忠宏

  • 羽原 忠宏
  • 笑顔と元気が取り柄です(^^)/
    子育て世代の家づくりを得意としております。お客様に寄り添った営業、ご提案を心掛けています。一緒に楽しい家づくりをしましょう♪

    ・趣味:体を動かすこと

  • ちゅーピー住宅展示場モデルハウス
  • わが家という夢が望みどおり叶い、わが家と始まる未来が幸せに綴られる。そんな想いから生まれた自由設計の住まい。テクノストラクチャー工法で、耐震性・耐久性とデザインの自由度を両立しました。先進技術で夢の住まいを紡ぎ、長い人生の物語を幸せに紡ぐ。家族の想い出を重ねながら未来へと価値を受け継いでいく住まいをぜひ展示場でご体感ください。

最終更新日:23/12/20

注文住宅はいくらでどんな家が建つ?予算別の例や費用を抑える方法

注文住宅は高額なイメージがあるかもしれませんが、1,000万円台で建てることも可能です。ただし、建築資材や設備などは使用できるものが限られます。予算を決める際は、どのような注文住宅を建てたいのかを考えて、逆算することが大切です。

今回は、注文住宅の予算別にどのような家が建つのかを紹介しつつ、費用を抑える方法について詳しく解説します。

目次
注文住宅の建築にかかる費用
注文住宅の費用の内訳
予算別の注文住宅の仕上がりイメージ
注文住宅の費用を用意する流れ
注文住宅の費用を抑える方法
まとめ

注文住宅の建築にかかる費用

国土交通省の「令和3年度住宅市場動向調査報告書」によると、住宅建築費用と土地の購入費用の合計は、全国平均で5,112万円、東京・名古屋・関西圏の三大都市圏平均は6,315万円です。内訳は、土地の購入費用が全国平均で約34%、三大都市圏内は約40%です。

つまり、3~4割は土地の購入資金であるため、建築費用は3,000~4,000万円程度が平均と言えるでしょう。

注文住宅の費用の内訳

注文住宅の予算を決める際は、費用の内訳について理解することが大切です。それぞれにかけるべき予算を算出することで、総費用を正確に算出できます。

注文住宅の費用の内訳について詳しく見ていきましょう。

土地の購入費用

土地の購入費用は、注文住宅を建てる際の大きな割合を占めます。土地の立地や広さ、地盤状況などによって価格が変動します。都市部や交通の便が良い地域では土地の価格が高くなる傾向があります。土地が安いからといって郊外に家を建てると、通勤に時間と労力がかかるため注意が必要です。

建築費用

建築費用は、建物の建設に関する費用です。基礎工事、外装工事、内装仕上げ、住宅機器設備工事など、住宅の完成に必要なすべての工事の費用が含まれます。建築設計事務所や建築業者によって費用が異なります。建築費用が高いからといって必ずしも高品質な注文住宅を建てられるとは限りません。

諸手続き費用

一戸建てを取得するために必要な諸手続きに関連する費用です。不動産登記手続きに伴う司法書士報酬費用などが含まれます。これらの手続きによって土地や建物の所有者を正式に記録し、所有権を明確にします。

予算別の注文住宅の仕上がりイメージ

注文住宅は、予算に応じて仕上がりのイメージが大きく異なります。2,000万円から4,000万円まで、1,000万円刻みで注文住宅の仕上がりイメージを紹介します。

予算2,000万円

2,000万円で注文住宅を建てる場合、建物の形状は長方形や正方形などシンプルな形状になることが一般的です。特殊な形状を避け、外壁の面積を最小限に抑えて材料費を節約します。

また、屋根については片流れの屋根が選ばれることが多いでしょう。片流れ屋根は低コストで設計され、建築費を抑える効果があります。設備機器については、基本的な機能のみを搭載した製品が選ばれることがほとんどです。多機能な機器や高級な設備は避け、最低限の必要なものだけを採用する必要があります。

建築費が限られているため、街の工務店や小規模な建築会社、ローコスト住宅を提供する会社に発注することが多いでしょう。

予算3,000万円

予算3,000万円の場合、床延べ面積が110~120㎡程度になることが多いでしょう。
これにより、居住スペースや収納スペースを広く確保できます。

また、タイルを使った外壁仕上げや、窓の数を増やすことも可能です。さらに、キッチンやバスルームに最新式の設備を導入できるでしょう。快適な生活をサポートするための設備にこだわることができます。

安価な量産品だけでなく、一部こだわりの素材を使用することも可能です。これにより、内装や外装をよりオリジナリティに優れたものにできます。発注先としては、街の工務店や中小の建築会社などです。

予算4,000万円

予算4,000万円では、一般的に床延べ面積が120~130㎡程度になることが多いでしょう。広いスペースを活用して、快適な生活空間を実現できます。

また、建物の形状は正方形や長方形のほか、敷地の形状を活かしたデザインやこだわりの形状の実現が可能です。設備や仕様については、より高いグレードのものを採用できます。

内装や設備にこだわることで、快適性やデザイン性を向上させることが可能です。例えば、無垢材のフローリングや床暖房などが挙げられます。そのほか、塀や柵、外構のデザインにもこだわることができるでしょう。

4,000万円の予算では、大手ハウスメーカーのクオリティの高い注文住宅を検討できます。

注文住宅の費用を用意する流れ

注文住宅の予算が確定した後は、自己資金の用意とローンの申し込みを進めます。注文住宅の費用を用意する流れについて詳しく見ていきましょう。

1.自己資金(頭金)を決める

自己資金(頭金)は、住宅ローンの借入額を抑えるために用意するものです。自己資金を用意せずにフルローンを組むことも可能ですが、返済期間が長くなったり毎月の返済額が予算を超えたりする恐れがあります。

まずは、現在の預貯金を確認し、住宅購入に使える資金を計算しましょう。一般的に、住宅資金全体の20%以上が自己資金として望ましいとされています。例えば、3,000万円の場合は600万円の自己資金を用意しましょう。

長期的な視点で、将来の出費(教育費、車の維持費、老後の費用など)も考慮に入れて資金計画を立てます。

2.住宅ローンで借りる金額を決める

続いて、住宅ローンの借入額を現実的な視点で検討します。家計の状況をもとに、無理のない月々の返済額を決めましょう。

金融機関は通常、年収の6~7倍程度の額を住宅ローンの借入限度額としています。それだけではなく、勤務先の規模や勤続年数、資産状況なども考慮されます。

3.住宅ローンの返済期間・種類・名義を選ぶ

返済期間は最長で35年程度まで選ぶことができますが、長期であればあるほどに月々の返済額は減少し、その一方で総返済額は増加します。

金利タイプには固定金利、全期間固定金利、変動金利などがあります。ライフプランや金利の変動リスクを考慮して選びましょう。

  固定金利 全期間固定金利 変動金利
特徴 一定期間の金利が変動しない
一定期間の経過後は再度固定か変動を再度選択する
ローン契約時の金利が完済まで変わらない 基準金利に応じて金利が変動する
定期的に見直しが入る
利点 一定期間返済額が変動しない
金利上昇の影響を受けない
返済額が全期間一定でライフプランが立てやすい
安心感がある
初期返済額が低い場合がある
市場金利低下時に返済額減少する
欠点 一定期間経過後に変動金利を選ぶと返済額も変動する 契約時の金利が高い場合、金利低下の恩恵を受けられない 金利変動による返済増加のリスクがある
ライフプランの見通しが難しい

注文住宅の費用を抑える方法

注文住宅の費用を抑えつつ理想に近い家を建てたい場合は、次のポイントを押さえましょう。

土地の予算を減らす

土地は注文住宅の総費用の多くを占めるため、土地の予算を減らすことで建物にかける予算を増やすことができます。地価は立地によって大きく変わります。少し駅から離れた場所や発展途上地域を検討することで、土地価格を下げることができるでしょう。

また、北向きや変形地の土地は一般的に割安です。設計を工夫することで、これらの土地でも快適な住まいを実現できます。

建物を小さくする

建物の延床面積を抑えると、建築費用を削減できます。例えば、廊下やデッドスペースを最小限に抑え、各部屋の配置を効率的に行うことで、スペースの有効活用が可能です。部屋から部屋への移動が短縮されるような設計が、快適な生活を維持しつつ面積を抑えるポイントです。

形状や設備などをシンプルなものにする

凹凸の少ないシンプルな形状や四角い家にすることで、施工コストを削減できます。また、設備や内装のグレードを下げ、低コストの仕上げ材を使用することも有効です。例えば、最新式のキッチンやバスルーム設備ではなく、基本的な機能を持つ設備を選ぶとよいでしょう。

税金控除や補助金制度を活用する

住宅購入や新築に関連する費用は、所得税や固定資産税などの税金控除の対象になることがあります。例えば、住宅ローンの利息控除や住宅取得に関する特別控除などが挙げられます。これらの控除を利用することで、税金負担を軽減し、実質的な費用削減を図ることができます。

また、地域ごとに異なる場合がありますが、自治体が新築やリフォームに対して補助金や助成金を提供していることがあります。特に省エネルギーや耐震性などに優れた住宅を建てる際に、補助金が支給されるケースが多いです。自治体のホームページや窓口で確認し、利用できる制度を探してみましょう。

まとめ

注文住宅の予算によって、建てることができる家が大きく異なります。長く住む家はなるべく妥協したくないところですが、予算オーバーの家を建てるとローン返済でトラブルになりかねないため、予算内で自身の理想に近い家づくりを目指すことが大切です。今回、解説した内容を参考に注文住宅の予算を決めましょう。

コラムニスト:アスタ住宅展示場モデルハウス 圓東 誠史

  • 圓東 誠史
    アスタ住宅展示場モデルハウス

    自遊に、くらす。がコンセプトのBinO(ビーノ)。アスタ住宅展示場では、ビーノシリーズの2つの家を同時に体感できます!「どちらの家にしようかな?」「どちらの家も見てみたい!」そんな時は、ぜひモデルハウスにおいでください。変わっていくライフスタイルに合わせた家選びをお手伝いします!

最終更新日:23/11/29

4,000万円台で夢の注文住宅!間取り実例や高性能住宅のメリット

注文住宅でマイホームを建てれば、自分で間取りや設備を選び、オーダーメイドの住まいが実現できます。注文住宅は4,000万円台であれば高水準の家を建築できるとされています。今回は、4,000万円台の予算で実現できる住まいと実例をご紹介します。

目次
費用4,000万円台の注文住宅は高水準
4,000万円台と4,000万位内は大きく差が出る

納得のいく注文住宅は依頼先が重要

高機能住宅とは

高機能住宅向けの補助金制度
4,000万円台の注文住宅間取り例

高機能住宅を建てれば長期的なメリットも大きい

費用4,000万円台の注文住宅は高水準

注文住宅でなくても新しい家を取得する際には、建築費用と土地取得費用がかかります。建物部分のみで4,000万円の予算があれば、余裕を持って高水準な住まいを実現できるとされています。

住宅金融支援機構が行った『2020年度フラット35利用者調査」によると、注文住宅の建物部分にかかる費用の全国平均は3,534万円です。4,000万円の予算があれば、少し余裕があるため、予算をかけてこだわることができます。

しかし、首都圏の場合は建物部分にかかる費用の平均金額は3,808万円です。首都圏では土地代も高くなる傾向にあるため、建築費を節約する必要が生じるかもしれません。

費用4,000万円台の注文住宅は高水準

前述したように、注文住宅の建物費として4,000万円台の予算があれば余裕を持ってこだわりを実現できます。しかし、建物費4,000万円以下の予算である場合、費用をかけるポイントや考え方が大きく変わります。

予算が4,000万円台なら余裕を持てる

人生で大きな買い物の注文住宅の購入は、きちんとこだわりたいという方が多いのではないでしょうか。前述したように建物部分の全国平均費用は3,534万円です。理想の実現にこだわり過ぎてしまうと費用が膨らみ、予算4,000万円をあっという間に超えてしまいます。理想の住まいをどうしても実現したい場合は、建物費4,000万ぴったりではなく、4,500万円程度準備しておくとよいでしょう。

家は購入時だけでなく、その後の維持費やローンの諸費用などのランニングコストが発生します。ライフプランやキャリアチェンジによる収入の変化も考慮しておきましょう。

予算が4,000万円以内なら工夫が必要

予算が4,000万円以内の場合、建物代や土地代を合わせると費用が予算を上回ってしまう可能性があるため、こだわりを全て実現することは難しくなってしまいます。4,000万円以内に収めるためには、自分たちのこだわりに優先順位を決めておくことが重要です。予算内でどこまでこだわりを実現できるのか、自分たちで決めたこだわりの優先順位と比較しながら検討しましょう。リビング中心の生活であれば、寝室やほかの個室は妥協できるポイントになる可能性があります。

納得のいく注文住宅は依頼先が重要

注文住宅を依頼する選択肢は主に3つあります。大きく分けて、ハウスメーカー・建築事務所・工務店です。

ハウスメーカーに依頼する

ハウスメーカーに依頼する際、正確には注文住宅ではなくカスタムオーダーです。ハウスメーカーが設計した既存のプランに、自分たちの希望を反映させます。自分の理想と似ている住宅プランがあれば、ハウスメーカーに依頼する方法がおすすめです。既存のプランをベースに設計するため、何もない状態から検討する時間もかかりません。予算も抑えられる傾向にあるため、こだわりが強すぎない方向けの方法です。

工務店に依頼する

工務店ごとに依頼できる範囲が異なります。設計から施工を一括して行う会社や、設計は外注するというように設計方法はさまざまです。地元密着の会社を選べばメンテナンスの心配も減り、リフォームや改装の相談もしやすいため、入居後もきめ細かいサービスを受けることができます。

建築事務所に依頼する

個性的な設計や特徴のあるデザインにこだわりたい方におすすめの方法です。建築士が施主(注文者)のこだわりとしっかり向き合い、時間をかけてじっくりと住まいについて一緒に検討できます。建築事務所に依頼する場合、施工は工務店が担当し建築事務所はあくまでも設計・デザインに専念するため、施工費用は別途かかります。好みのセンスの建築士や予算に余裕を持てる方にはおすすめの方法です。

高機能住宅とは

高機能住宅とは、「夏に涼しく冬暖かい」「大雨や地震などの災害に強い」などの性能を持つ家を指します。快適で安全な家に長く暮らすことができるなど、さまざまなメリットがあります。高機能住宅という名称において、法律で明確な基準は定められていませんが、高機能住宅に備わっている主なポイントは以下の4つです。

・気密性が高い
窓や壁の「すきま」をなくし、すきま風を通さないように作られた住宅。
冷暖房の効果を高め、無駄な電気代や温室効果ガスの排出を防ぐ。

・断熱性が高い
断熱材を使って、外気の影響を受けにくくした住宅。
UA値(外皮平均貫流率)という数値が指標となる。

・耐震性が高い
地震に対する強さを持った住宅。
耐震等級という指数が基準となる。

・耐久性が高い
長期間安全で快適に住める耐久性がある住宅。
耐震性以外に、自然劣化や維持管理の容易さ、バリアフリー性、などを含めたトータルの耐久性。

高機能住宅のメリット

高機能住宅には以下のようなメリットがあります。

・光熱費が抑えられる
気密性、断熱性が高いことで、冷暖房の効率がよいというメリットがあります。冷暖房費用の節約だけでなく、エネルギー効率や体調管理にも大きなメリットがあります。

・大雨や地震などの災害に強い
住む地域や地形によって、災害の被害に遭うリスクに差があります。自分や家族の命に関わる耐震性、耐火性はしっかり検討したいポイントです。

・長く住める
多くの費用と時間をかけて手に入れた住まいは、できるだけ長く住めることが理想です。高機能住宅であれば家族の人数に合わせて部屋数を変えられる間取りや、老後のためのバリアフリー設備を整えられます。

高機能住宅向けの補助金制度

高機能住宅は、安全性だけでなくコストや税制でさまざまなメリットがあります。

・ゼロエネ住宅補助金
耐熱性能を強化し、消費エネルギーを抑えつつ、太陽光や風力でエネルギーを生み出せる、ゼロエネ住宅が対象。
新築だけでなく、改修に対しても適応される。

・エネファーム設置補助金
エネファームとは、水素と酸素から熱や電気を生み出す、家庭用燃料電池システム。
国が指定したエネファームを導入している住宅に適用される。

・自治体独自の補助金制度
省エネリフォームや耐震診断・改修に対し、自治体独自で補助金制度が存在する。
補助金が利用できる土地で住まいを建てることでコストをより抑えられる。

4,000万円台の注文住宅間取り例

4,000万円台の予算で可能な間取りと違い、おすすめの家族構成をご紹介します。

5LLDDKKの間取り(4,730万円)

2世帯で住む方におすすめの間取りです。二世帯住宅の場合のほとんどは1階が親世帯、2階は子ども世帯が入居します。なるべく段差のないフラットでバリアフリーな作り、引き戸を多用してデットスペースを減らすことがポイントです。孫世代が自立し、子世代夫婦ふたりと親世代夫婦ふたりで暮らす住居としておすすめの間取り例です。

本体価格 4,730万円
延床面積 204.90㎡ (61.9坪)
坪単価 76.4万円/坪
敷地面積 645.69㎡ (195.3坪)
家族構成 両親+夫婦+子ども

4LDKの間取り(4,900万円)

5,000万円近い予算があれば、余裕を持って資材や間取りにこだわれます。また、高機能住宅に必要な設備にも投資できるため、補助金制度の活用で費用対効果を高められます。

本体価格 4,900万円
延床面積 164.60㎡(45.0坪)
坪単価 108.8万円/坪
敷地面積 221.60㎡ (67坪)
家族構成 夫婦+子ども2人~3人

3LDKの間取り(4,000万円)

4,000万円の予算の場合、他の例と比べて少し部屋数は減ってしまいます。少ない予算でもこだわりたい場合は、人生のライフプランに合わせてリフォームしやすい設計・構造を目指すのもおすすめです。家族構成の変化や成長を見越して間取りをはじめから設計しておくのではなく、家族の変化とともに住まいも変化させていくことで無駄のない予算の掛け方が可能です。

本体価格 4,000万円
延床面積 234.00㎡(70.0坪)
坪単価 57.1万円/坪
敷地面積 396.76㎡ (120坪)
家族構成 夫婦+子ども2人

高機能住宅を建てれば長期的なメリットも大きい

注文住宅を検討する際に、4,000万円以上の資金があれば3,000万円では叶わないこだわりを実現できます。高機能住宅は建てる際に費用がかかります。しかし、補助金制度をうまく利用してコストを抑えれる点やランニングコスト、健康面でとてもメリットの多い住宅構造です。長く快適に暮らす上で重要なマイホーム。長期的な目線で予算や間取りを決めましょう。

コラムニスト:ちゅーピー住宅展示場モデルハウス 大坪 龍也

  • 大坪 龍也
  • 東広島が地元です。お客様の住まいづくりを誠心誠意、サポートさせて頂きます。

    ・趣味:TVゲーム・映画鑑賞・ショッピング

  • ちゅーピー住宅展示場モデルハウス
  • わが家という夢が望みどおり叶い、わが家と始まる未来が幸せに綴られる。そんな想いから生まれた自由設計の住まい。テクノストラクチャー工法で、耐震性・耐久性とデザインの自由度を両立しました。先進技術で夢の住まいを紡ぎ、長い人生の物語を幸せに紡ぐ。家族の想い出を重ねながら未来へと価値を受け継いでいく住まいをぜひ展示場でご体感ください。

最終更新日:22/10/14

【広島市周辺エリア編】で注文住宅を建てるのに必要な予算の相場は?

はじめて注文住宅を建てる際には、いくらかかるのか、どこに頼めばよいのかなど分からないことがあります。注文住宅は間取りや設備や素材などを自由に選んで建てることができます。自由度が高いがゆえに、勉強することや調べることが沢山あります。今回は、広島市周辺エリアで注文住宅を建てる際に必要な予算の相場をご紹介します。

目次
 坪単価とは 注文住宅の相場は? ・広島県の平均建物価格 ・広島市の平均土地価格 ・広島市の平均土地価格+平均建物価格 ・広島市で40坪の土地に30坪の建物を建てた場合の相場 注文住宅を建てる費用の内訳 価格別┃どんな注文住宅を建てられる? ・2,500万円以下の場合 ・2,500万円~3,500万円の場合 ・3,500万円以上の場合 自分らしい注文住宅の作り方 広島市の人気エリア3選

坪単価とは?注文住宅の相場を知るために基本を知っておこう

坪単価とは、1坪(3.30579m2)あたりの建物価格を表しています。 坪単価は、建物の本体価格を延床面積、または施工面積で割って算出できます。 延床面積は各階の床面積の合計です。例えば、建物価格が3,000万円で延床面積が32坪の場合、坪単価は93.75万円です。

注文住宅を坪単価だけで判断してはいけない理由

注文住宅は坪単価だけでは判断できません。坪単価の定義は曖昧で、ハウスメーカー・工務店ごとに異なるからです。理解しておく必要があるのは、延床面積と施工面積の違いです。延床面積は、先述した通り各階の床面積の合計で、建築確認申請や登記、売買などにも共通する建築基準法に基づいた面積を指しています。

一方、施工面積には明確な定義がありません。ベランダや吹き抜けなど、基本的に「延べ床面積」から除外する部分を含める場合も多いのです。多くの場合「施工面積」は「延べ床面積」より広くなり、「施工面積」で表示した方が安い印象を与えられます。

基本的に地盤調査費用、地盤改良工事、外構工事費用・諸経費などは坪単価に含まれない場合が多いです。また、測量費用・外部給排水工事・浄化槽工事・空調設備工事・照明器具・カーテン・インテリア工事も同様です。ただし、これらの内容はハウスメーカーや工務店によって異なります。建て替えの場合は解体費用も別途必要です。

それで、注文住宅の価格がコストパフォーマンスに優れているかどうかを見極める際には、何が含まれているかを確認して判断するようおすすめします。坪単価はおおよその目安程度にお考えください。

基本的に坪単価に含まれないもの 地盤調査費用、地盤改良工事、外構工事費用・諸経費 測量費用・外部給排水工事・浄化槽工事・空調設備工事・照明器具・カーテン・インテリア工事

注文住宅の相場は?

家を建てるエリアの選択と広さで予算は大きく変わります。この見出しでは、30坪の注文住宅にかかる全国の平均費用や、広島市内の平均的な広さの土地を購入した場合の相場、敷地面積40坪の土地に建てた場合の費用について解説します。

注文住宅の平均費用は30坪換算で3,208万円

住宅金融支援機構のフラット35利用者が2023年度に建てた注文住宅のデータによると、全国平均価格は3861.1万円(昨年比+145.9万円)、延床面積は119.5㎡/36.1坪(昨年比-3.3㎡/-1坪)でした。延床面積が30坪の家に換算すると、全国平均で約3,208万円です。(1坪3.30579㎡で計算)

広島県の場合、平均建設費は3959.1万円、延床面積は121.3㎡(36.6坪)なので、30坪の家に換算すると3,236万円です。

 

注文住宅の平均坪単価は107.0万円|2023年度
  平均建設費 平均住宅面積 平均坪単価
全国 3,861.1万円 119.5㎡(約36.1坪) 106.9万円
首都圏 4,190.2万円 120.4㎡(約36.4坪) 115.1万円
近畿圏 4,142.1万円 123.2㎡(約37.2坪) 111.3万円
東海圏 3,893.4万円 121.0㎡(約106.3坪) 106.3万円
その他地域 3,623.8万円 118.0㎡(約35.6坪) 101.7万円
 
広島県の注文住宅のデータ|2023年度
  平均建設費 平均住宅面積 平均坪単価
広島県 3,959.1万円 121.3㎡(約36.6坪) 108.1万円

建坪30坪の建物代3208万円はあくまで平均価格です。ローコスト住宅を選べば、2,000万円以下でも家づくりは可能です。ローコスト住宅とは、比較的安い価格で建つ家を指します。自由な設計や高水準の住宅設備(キッチン等)を選ぶことはあまりできませんが、住宅ローンの月々の支払いを抑えることができます。注文住宅にて設備や素材をフルオーダーし、こだわって家づくりをすれば4,000万円を超えることもあります。

広島市で注文住宅を建てた場合の費用は?

広島県における注文住宅の平均敷地面積は354.7㎡(107.2坪)で、広島市の1㎡あたりの地価公示価格は280,978円です。(2023年度)仮に広島市内の土地を、この価格で354.7㎡買った場合、9,966万円です。土地だけでこの価格は「あまり現実的ではない」と感じる方も多いのではないでしょうか。

とはいえ、地価公示価格はあくまで参考値です。SUUMOに掲載されている実際の土地価格で考えると、安佐北区や安芸区であれば「広島市内でも注文住宅を無理なく建てられる」と感じられるかもしれません。

 

広島市の土地相場
 エリア 土地相場(坪単価) 土地相場(㎡単価)
広島市中区 124.5万円/坪 37.6万円/㎡
広島市南区 94.2万円/坪 28.4万円/㎡
広島市西区 71.5万円/坪 21.6万円/㎡
広島市佐伯区 40.8万円/坪 12.3万円/㎡
広島市東区 39.5万円/坪 11.9万円/㎡
広島市安佐南区 36.5万円/坪 11.0万円/㎡
広島市安佐北区 18.8万円/坪 5.6万円/㎡
広島市安芸区 17.1万円/坪 5.1万円/㎡

広島市の土地相場出典:SUUMO広島県の土地価格相場(リクルート調べ)2024年9月7日時点

表示条件:土地面積・駅からの徒歩分数・建築条件指定なし(土地相場の高い順にソートし、市内のデータのみを抜粋。平米単価は坪数÷0.3025で算出し、弊社にて追記)・表示している相場価格は「SUUMO」の過去・現在の掲載情報を元に、独自のロジックによって算出しています。
・表示している相場価格は住居専用以外の用途地域(商業地域や工業地域など)も含めた情報を元に算出しています。
・土地の価格は用途地域・古家の有無・前道の幅・土地の形状など様々な要素の影響で変動する可能性があります。

広島市内の平均的な広さの土地に平均建設費を合計した費用

広島県内それぞれの地域の土地相場に平均建設費(3959.1万円)をプラスすれば、平均的なおおよその費用を計算できます。

 エリア 土地相場(万円/㎡) 354.7㎡の土地代 土地+平均建設費用
広島市中区 37.6万円/㎡ 1億3,336万円 1億7,295万円
広島市南区 28.4万円/㎡ 1億73万円 1億4,032万円
広島市西区 21.6万円/㎡ 7,661万円 1億1,620万円
広島市佐伯区 12.3万円/㎡ 4,362万円 8,321万円
広島市東区 11.9万円/㎡ 4,220万円 8,179万円
広島市安佐南区 11.0万円/㎡ 3,901万円 7,860万円
広島市安佐北区 5.6万円/㎡ 1,986万円 5,945万円
広島市安芸区 5.1万円/㎡ 1,808万円 5,767万円

関連記事:【東広島エリア編】注文住宅を建てるのに必要な予算の相場は?参考情報:2023年度フラット35利用者調査(地域別都道府県別主要指標)|住宅金融支援機構

土地の広さやエリアを変えると予算を立てやすくなる

土地は大きな割合を占めるため、考え方次第で予算を大幅にカットできます。354.7㎡(107.2坪)は平均ではありますが、その半分以下の40坪程度でも十分に注文住宅を建設可能です。上記の土地代が半分以下になれば予算を組みやすくなるでしょう。

また、この平均値は広島県の平均ですから、実際の敷地面積は必然的に市内の方が市外より狭くなるはずです。

建坪30坪の注文住宅の相場費用は?

敷地面積40坪の場合では、広島市と東広島市、全国の土地坪単価の平均を元にそれぞれの総額費用相場を算出してみましょう。

相場価格の計算方法
土地40坪×地域別の平均土地坪単価+建物代3,236万円(建坪30坪の広島県平均)=総額価格相場

 エリア 敷地面積40坪の平均土地価格 建坪30坪の広島県平均価格を加算した費用
広島市中区 4,980万円 8,216万円
広島市南区 3,768万円 7,004万円
広島市西区 2,860万円 6,096万円
広島市佐伯区 1,632万円 4,868万円
広島市東区 1,580万円 4,816万円
広島市安佐南区 1,460万円 4,696万円
広島市安佐北区 752万円 3,988万円
広島市安芸区 684万円 3,764万円
東広島市 528万円 3,764万円
全国平均 1,117万円(全国平均額から算出※1) 4,325万円(全国平均額から算出)

※1 全国平均の数値は国土交通省の住宅市場動向調査を基に40坪換算で算出。全国平均の土地購入資金は1,929万円(平均敷地面積:228.3㎡)

参考情報:2022年度住宅市場動向調査|国土交通省 住宅局

相場としてですが、敷地面積40坪に建坪30坪の広島県平均価格を加算して考えると、安芸区・安佐北区・東広島市は全国平均よりも安い3,000万円台に収まることがわかります。安佐南区・佐伯区・東区は4,000万円台、西区・南区・中区は順に1,000万円単位で相場が上がっていきます。

もし、ある程度広い土地を希望していて、予算も抑えたい場合は東広島市を検討してみるのはいかがでしょうか。東広島市の平均坪単価は13.2万円であり、広島市の平均的な土地価格の4分の1程度です。広島市内へのアクセスが良い割に比較的割安であることを考慮すると、東広島市エリアはコストパフォーマンスに優れた選択肢です。

日興ホームでは東広島市の土地を800万円台~多数取り扱っていますので、ぜひ参考になさってください。

関連リンク:土地情報:日興ホーム

注文住宅を建てる費用の内訳

注文住宅を建てるための費用は、「本体工事費用」「別途工事費(付帯工事費)」「諸費用」の大きく分けて3つに分類されます。土地の購入が必要な場合は別途、費用がかかります。
では、注文住宅でかかる費用の具体的な費用内訳について詳しく見ていきましょう。

 

本体工事費用の相場

本体工事費用とは家そのものを建てるための費用です。
具体的には仮設工事や基礎工事から構造体、外装や内装、キッチンや浴室、トイレなどの住宅設備、電線や水道管などの生活配線、家を建てるための人件費を指します。
一般的に総費用の70%~80%が相場です。

住宅メーカーによって住宅設備と電線や水道管などの生活配線は本体工事費用に含まれない場合もあります。都度、確認が必要です。

 

別途工事費用の相場

別途工事費用とは家そのもの以外にかかる工事と住宅設備等のグレードアップに関する費用です。付帯工事費用とも呼ばれます。一般的に総費用の15%~20%が相場です。

車庫、塀や門扉、造園工事、電気・ガス・水道を家に引き込むための整備費、地盤を安定させるため土地改良工事、インテリアのオプション工事、断熱工事、防音工事などが含まれます。敷地の状況によりますが、水道管から敷地が遠い場合や地盤が弱い場合はそれぞれの費用がかさむ傾向があります。

 

諸費用の相場

諸費用とは注文住宅購入にあたって発生する家やその周辺以外の費用のことです。一般的に総費用の5%~10%が相場です。

具体的には火災保険・地震保険など各種保険料、契約を交わす際の手数料や印紙代、住宅ローン手続きの費用地鎮祭や上棟式、引っ越しの費用、家具・家電・カーテンなどの購入費用も諸費用に含まれます。

 

注文住宅の手付金とは

注文住宅の手付金とは、注文住宅の契約に際して、施主が住宅メーカーに支払うお金です。施主と住宅メーカーの双方が勝手に契約をキャンセルしないための補償として用意します。

もし、施主側が契約後に取引のキャンセルを行った場合、支払った手付金は戻ってきません。住宅メーカー側が契約を破棄する時には手付金の倍額が返金されます。順調に家を建てることが進めば手付金は住宅の建築費用に充てられます。

 

手付金の相場

注文住宅でかかる手付金は一般的に建物代の5%~10%が相場です。
例えば3,000万円の注文住宅を建てる場合には、手付金は150万円~300万円あたりが相場です。住宅メーカーによって金額は異なります。契約をする前に確認を行いましょう。

 

2,500万円/3,500万円台でどんな注文住宅を建てられる?

建売住宅とは異なり、注文住宅では販売価格が固定されていません。施主の予算に応じて建築費を調整できるのは注文住宅のメリットの一つです。どの価格帯で注文住宅を建てるかは予算に左右されますが、ハウスメーカーや工務店を選ぶ前に、延べ床面積が30坪程度、価格帯別でどのような家が建てられるのかを確認しておきましょう。

 

2,500万円以下で建てる注文住宅|シンプルにコスト優先で建てる家

建築費予算が2,500万円以下の注文住宅は、コストを抑えた分シンプルな形状になることが特徴です。

外観は、土地の形に合わせた形状や複雑な形状だと外壁の面積が増えて建築費がかかってしまいます。そのため、長方形や正方形などシンプルな形になります。

外壁の素材は、コストがかかるレンガやタイルなどは使わない方が無難です。

住宅内の設備は、床暖房や浴室乾燥機などの機能はなく、最低限の設備が採用される可能性があります。

予算2,500万円以下でのメリットは、シンプルで余計な装飾のない分インテリアが合わせやすく、施工が早く終わる傾向にあることです。

しかし、全ての希望を実現させることは難しいため、特にこだわりたい箇所を優先して予算を割り当てる必要があります。

 

2,500万円~3,500万円で建てる注文住宅|優先順位が高い希望を叶えられる家

建築費予算が2,500万円~3,500万円の注文住宅は、外壁の素材や内部の床材を選ぶことができ、間取りの自由度も高くなります。外観は、四角形ではなく土地の形に合わせた形に建てられるため、土地を最大限まで活用できます。

住宅内の設備は、キッチンや浴室に最新式の設備を取り入れられるようになります。
例えば、食器洗い乾燥機や自動で掃除するレンジフードなどの機能が備わったシステムキッチン、ミストサウナ付の浴室などです。

予算2,500万円~3,500万円では、こだわりのある部分のグレードアップが可能です。
また平均費用相場でもあるため、賃貸住宅よりも使いやすく掃除のしやすい設備を実現させるためには、2,500万円~3,500万円がおすすめです。

3,000万円以上の注文住宅は、断熱性・気密性・耐震性などの住宅性能を向上できます。

外壁や屋根の素材・耐久性はランニングコストに大きく影響する要素ですので、長期的なメンテナンスも考えて選ぶとよいでしょう。

日興ホームでは、「パナソニック耐震住宅工法テクノストラクチャー」を採用し、地震や災害に強い住宅を3,000万円台から提供しています。

 

3,500万円~で建てる注文住宅|断熱性・気密性・耐震性を向上できる家

建築費予算が3,500万円以上の注文住宅は、希望の多くを実現でき、間取りの自由度もかなり高くなります。

また、住宅内の設備は、床暖房の導入や良質なフローリングの採用、天然素材の使用など自由度の高い設備を取り入れられます。

予算3,500万円以上はこだわりたい部分が多く設備・内装ともにハイグレードなものを選びたい方におすすめです。

自分らしい注文住宅の作り方

オーダーメイドで理想の家を作る注文住宅は、一から自分の思い描く住宅を作る楽しさがあります。しかし、完成品を見て購入する住宅とは異なるため、完成するまで実際にどのような家になるのかがわからないという不安や、実際に住むまで気づかない失敗も起こりやすいというリスクがあります。

では、注文住宅で失敗しないためにはどのような点に注意が必要なのでしょうか。ここからは、自分らしい注文住宅の作り方を注意点も交えてご紹介します。

 

正しい予算の把握

楽しく・不安なく注文住宅の建築を進めていくためには、正しい予算の把握が必要不可欠です。多くの場合、月々無理のない支払額から計算して総額を設定していきましょう。

日興ホームのスタッフはお客様の予算に関するご相談を無料で受け付けておりますので、お気軽にご相談ください。予算の話は最低でも2社以上の話を聞いてみることをおすすめします。

これから注文住宅を建てたいと考えている人にとっては、費用がもっとも気になるポイントですよね。正しい知識を得て夢のマイホームを実現させましょう!

注文住宅について勉強

初めて注文住宅を建てる際は、注文住宅について正しい知識を身につけておかなければなりません。そのため、まずは注文住宅について勉強しましょう。
現在、注文住宅について勉強する方法は、インターネットや書籍など多種多様です。勉強しやすい方法で、注文住宅について一通り勉強しておきましょう。
なお、当社でも注文住宅についてさまざまな情報を提供しております。ぜひ勉強にご活用ください。

また、最近では好みの建物の写真を1冊のノートにまとめておく家づくりノートを作成する方も多くなってきました。家族内で済みたいお家のイメージを共有しておくことで見学に行く会社を絞り込むことにもつながります。

実際の住宅を見る

注文住宅についてある程度の知識を身につけられたら、実際に住宅を見ましょう。実際の住宅を見れば、新たな発見や自分が本当に求めている家づくりのビジョンが見えてきます。
普段からどのような住宅があるのかを意識的に見るようにしたり、モデルルームの見学に行くったりする方法もおすすめです。

予算と希望に合う業者を選ぶ

理想とする住宅がイメージしやすくなったら、いよいよ業者探しです。ただし、業者によって料金が大きく異なるため、まずはイメージする住宅から予算を決めましょう。

広島市の人気エリア3選

広島市中区を中心に、鉄道の沿線エリアが人気です。広島ではマツダをはじめとした製造業が盛況なため、駅の周辺で人口が増加傾向にあります。それに伴い、土地価格の上昇も進んでいます。しかし、広島市では同時に農地の宅地化が進んでいるため、郊外では土地価格が下がりやすい傾向にあります。

ここからは、広島市で住宅を建てる際に人気のエリア3選をご紹介します。広島市で注文住宅を建てたいものの、エリア選びに迷っている方はぜひ参考にしてください。

関連リンク:土地情報:日興ホーム

広島市西区 

新井口まずご紹介するのは、広島市西区の新井口です。新井口は広島駅や市内中心部へ公共交通を使ったアクセスがしやすいため通勤や通学にも便利です。また大型商業施設も多く、子育てや運動に適した公園や道が多くあるため住みやすいまちです。

広島市安佐南区 

祇園次にご紹介するのは、広島市安佐南区にある祇園です。
祇園の特徴は、環境が優れている点です。川や山や公園などの自然や広場もたくさんあり、大型商業施設やスーパーやコンビニも多く、学校や仕事終わりに買い物する際に便利です。

広島市南区

天神川最後にご紹介するのは、広島市南区にある天神川です。デパートや商業施設が充実している天神川は以前から住宅が多い人気エリアですが、近年はイオンモールの増設などによってさらに人気が高まっています。
買い物環境も良好で、ファミリーに最適なエリアです。

日興ホームは注文住宅の希望に対応

広島県で注文住宅を建てたい場合は、日興ホームにお任せください。
地域に密着し、気候風土や地元の情報に精通した家づくりこそが、本当に良いと感じる住宅です。
私たち日興ホームは、お客さま一人ひとりと丁寧にコミュニケーションをとり、ご満足いただける住宅を建設いたします。
まずはお気軽にお問い合わせください。

コラムニスト:ちゅーピー住宅展示場モデルハウス 坂本 千奈美

  • 坂本 千奈美
  • わが家という夢が望みどおり叶い、わが家と始まる未来が幸せに綴られる。そんな想いから生まれた自由設計の住まい。テクノストラクチャー工法で、耐震性・耐久性とデザインの自由度を両立しました。先進技術で夢の住まいを紡ぎ、長い人生の物語を幸せに紡ぐ。家族の想い出を重ねながら未来へと価値を受け継いでいく住まいをぜひ展示場でご体感ください。

    ・趣味:映画とランニング

  • ちゅーピー住宅展示場モデルハウス
  • わが家という夢が望みどおり叶い、わが家と始まる未来が幸せに綴られる。そんな想いから生まれた自由設計の住まい。テクノストラクチャー工法で、耐震性・耐久性とデザインの自由度を両立しました。先進技術で夢の住まいを紡ぎ、長い人生の物語を幸せに紡ぐ。家族の想い出を重ねながら未来へと価値を受け継いでいく住まいをぜひ展示場でご体感ください。

最終更新日:24/09/07

【土地あり・土地なし】注文住宅完成までの流れを解説

注文住宅を建てるには、さまざまな工程が必要です。
今回は、土地を持っている方・持っていない方に向けて、注文住宅が完成するまでの流れを解説します。
今後、家の建設を考えている方はぜひ参考にしてください。

目次
【土地あり・土地なし】①注文住宅の予算設定・イメージ作り
【土地なし】②注文住宅の土地探し
【土地あり・土地なし】③注文住宅を建てる建築会社探し
【土地あり・土地なし】④プラン決定・見積依頼・住宅ローンの仮審査
【土地あり・土地なし】⑤敷地調査と地盤調査
【土地あり・土地なし】⑥工事請負契約・住宅ローンの本審査
【土地あり・土地なし】⑦着工~完成
【土地あり・土地なし】⑧引渡し
【土地あり注文住宅】土地があっても敷地調査と地盤調査が必要
土地あり土地なしで費用はどれくらい変わる?
流れを理解して理想の住宅を建てる

【土地あり・土地なし】①注文住宅の予算設定・イメージ作り

最も重要な項目は、家の予算と注文住宅のイメージ作りです。
予算の内訳は、さまざまな項目があります。

家のローンを組む予定の方は、頭金として用意できる金額と、月々の支払いを細かくシミュレーションする必要があります。
予算を詳しく設定する前に建築業者を決めると、予算に余裕がなくなる可能性もあるため、注意が必要です。

また、家のコンセプトを詳しく話し合ってください。
家の間取りや雰囲気を想定することで、建築業者に依頼する際もスムーズに進められます。家のコンセプトは、モデルハウスやオンラインサイトを見ることで、より家族間のイメージを統一できます。

【土地なし】②注文住宅の土地探し

まず、どこに家を建てるか、土地を探します。土地を探すときに重要な項目は、土地代と立地です。
あらかじめ決めておいた予算の範囲内で、土地を探します。不動産会社に相談する方法や、ハウスメーカーが土地探しを手伝ってくれる場合もあります。

家を建てる立地はとても重要なポイントです。家族の希望が叶えられる立地を探しましょう。

このように、さまざまな希望があります。不動産屋やハウスメーカーと相談して土地を決めてください。
土地探しにかかる時間は人によって幅が広く、半年〜数年かかる方もいます。

【土地あり・土地なし】③注文住宅を建てる建築会社探し

土地が決まると、家の建築業者を探します。建築業者を決めるために、複数のモデルハウスやハウスメーカー、工務店を回ってください。
それぞれの会社に得意な施工内容や大まかな予算が決まっています。予算を比べて、どの会社にするか選びましょう。

同じコンセプトで施工を依頼したとしても、建設業者によって予算のかけ方は違います。いくつかの業者を比較して、自分のイメージと合うかどうかを確認してください。その際に、一緒に住む方の意見も踏まえて、完成イメージがお互いに合っているかの確認がおすすめです。
モデルハウスにいる業者のスタッフや、工務店スタッフに詳しく話を聞くことで、予算が圧迫されずに家を建てられます。

【土地あり・土地なし】④プラン決定・見積依頼・住宅ローンの仮審査

建設業者が決定すると、詳しい間取りや設備についてのプランを決定します。また、同時進行で家の見積もり依頼をしてください。この工程に進むと、申込金が必要な可能性もあります。申込金の有無やタイミングも業者に確認してください。

プランについては、この時点で家の希望を全て伝えます。間取りや配線、窓の位置や収納場所など伝え忘れがないように確認してください。家具やインテリアにこだわりがある方も、この時に伝えることで、業者も同じイメージを持って作業できます。

また、住宅ローンを希望する方は、ローンの仮審査を受ける必要があります。金融機関が求める必要書類を提出してください。仮審査は、1週間程度の時間が必要です。

【土地あり・土地なし】⑤敷地調査と地盤調査

家を建てるために土地を購入する方は、その土地の敷地調査と地盤調査が必要です。
地盤調査は、その土地が家を建てるときに耐えられるかどうかを調べます。もし、耐えられない時は、地盤改良工事をする必要があります。
敷地調査は、家の周りの家や道路とのバランスによって、その土地にどのような家を建てられるかが分かる調査です。自分の家のイメージが調査に引っかかる可能性もあるため、調査の際に細かく確認する必要があります。
これらの調査は、建築会社や調査会社が行います。どこの会社が行うか、事前に確認してください。
調査をしたとしても、近隣住民とトラブルになる可能性がある項目です。そのため、地盤保険に加入している建築会社と契約する方法もおすすめです。

【土地あり・土地なし】⑥工事請負契約・住宅ローンの本審査

各調査が無事に終了すれば、工事の請負契約に進みます。これは、本契約とも呼びます。家の内装や、施工プランを明確に決め、使用する材料などについて詳しく話す工程です。
工事の代金や、それを支払うタイミング・施工完了予定日についてもこのタイミングで決まります。そのため、慎重に話し合いや契約をしてください。
建築許可が降りると、住宅ローンの本審査を受け、契約が可能です。もし、契約後に建築のプランを変更すると、再度契約する必要があります。
大変手間と時間がかかる作業のため、プラン内容について、契約後に変更可能な項目はどの部分か、確認しておくことがおすすめです。
この工程が完了すると、注文住宅の工事が始まります。

【土地あり・土地なし】⑦着工~完成

契約が完了すると、家の建設が着工します。家の基礎工事が始まり、引き渡しの時まで工事が続くため、周辺住民に挨拶へ行く方もいます。
また、建設業者やハウスメーカーによっては、地鎮祭や上棟式を行う可能性もあるため、確認してください。工事の期間は、4〜6か月ほどの期間で行う業者が多く、その間に何度も話し合いが行われます。理想の住宅にするために、気になる点や希望箇所は細かく担当者に伝えることがおすすめです。工事が進むと、その希望が実現できない可能性もあるため、気がついたらすぐに伝えましょう。
また、引き渡しの前に竣工検査があります。これは、家に不具合がないかどうかを確認する工程です。水回りやドア・コンセントの配置など、不具合や汚れがないかどうかを確認してください。

【土地あり・土地なし】⑧引渡し

家が完成すると、引き渡しです。引き渡しの際に、敷地内における全ての確認を担当者と行います。また、この時に鍵の受け渡しや最後の支払いをする業者も多くあります。汚れがないかや施工内容に間違いがないかどうかを確認してください。
引き渡しが終わった後、業者と連絡が取れる連絡先を交換しておくことがおすすめです。なぜなら、鍵の引き渡し後に見つかった不具合やメンテナンスの際に必要のためです。
家の保証内容やメンテナンス期間も、確認しておくとトラブルを回避できます。

【土地あり注文住宅】土地があっても敷地調査と地盤調査が必要

自分の土地を持っている方は、上記で説明した工程の内、②土地探し が必要ありません。しかし、すでに土地を持っている方も、敷地調査と地盤調査は必要です。
なぜなら、地盤調査の結果は、ハウスメーカーや業者によって違うためです。メーカー独自の基準を持っている可能性があり、その結果がよくなければ、工事ができません。
また、敷地調査は、その土地に建てたい家によって調査が必要のため、必ず行われます。そのため、土地をすでに持っている方は、建築業者を探す作業が住宅を建てる最初の工程です。

土地あり土地なしで費用はどれくらい変わる?

家を建てる方が、事前に土地を持っているかどうかで、工事費用は大きく変わります。その費用額は土地の場所によって違います。その金額は、300万円から1,000万円以上です。土地の価格はその年によって変動し、価格が上がる土地もあります。自分の土地がどのような状態であるかを確認してください。
もし、土地を持っている方は、その土地を有効活用して理想の住宅を建てることがおすすめです。
持っている土地に、古い家屋や廃材がある方は、それらを除去する費用がかかる可能性もあるため、業者に見積もりを取る必要があります。

流れを理解して理想の住宅を建てる

この記事では、注文住宅を建てたい方に向けて、その順序を解説しました。土地を所有しているかどうかによって、その予算は大きく変わります。
今後、注文住宅を考えている方は、ぜひこの記事を参考にして、理想の住宅を計画してください。

コラムニスト:ちゅーピー住宅展示場モデルハウス 大坪 龍也

  • 大坪 龍也
  • 東広島が地元です。お客様の住まいづくりを誠心誠意、サポートさせて頂きます。

    ・趣味:TVゲーム・映画鑑賞・ショッピング

  • ちゅーピー住宅展示場モデルハウス
  • わが家という夢が望みどおり叶い、わが家と始まる未来が幸せに綴られる。そんな想いから生まれた自由設計の住まい。テクノストラクチャー工法で、耐震性・耐久性とデザインの自由度を両立しました。先進技術で夢の住まいを紡ぎ、長い人生の物語を幸せに紡ぐ。家族の想い出を重ねながら未来へと価値を受け継いでいく住まいをぜひ展示場でご体感ください。

最終更新日:22/09/02

土地なしで注文住宅を建てる場合に必要な予算と手順

住宅を購入するには多くの資金が必要です。そこで、手元にまとまった現金がない人は、住宅ローンを組むことで資金を確保します。ただし、住宅ローンを組む前に、金融機関による審査があります。その際、全ての人が審査を通過できる訳ではありません。そこで記事の冒頭では、住宅ローンの審査について解説します。あわせて、今回の記事では、住宅ローンの金利・返済、住宅ローンの種類などについてご紹介します。

目次
土地なしで注文住宅を建てる場合は土地探しが必要
土地なしで注文住宅を建てる際の進め方

土地なしで注文住宅を建てる際の費用
家づくりは日興ホームが丁寧にサポート致します

土地なしで注文住宅を建てる場合は土地探しが必要

注文住宅を建てる際、所有する土地がなければ土地探しから始める必要があります。土地なしで注文住宅を建てるためには、建物の予算だけではなく、土地の予算についても併せて考えなければなりません。

注文住宅を建てる際はさまざまな面で費用がかかるため、住宅ローンを組む方法が一般的です。現時点での収入や貯蓄などを考えて、住宅ローンを組んだ場合に借り入れ可能な金額について確認しておくと、おおよその予算を把握しておくことができます。

土地なしで注文住宅を建てる際の進め方

土地なしで注文住宅を建てる際は土地探しから始まります。住むエリアを決めたり理想の土地を探したり、家の大きさを考えたり、さまざまな準備があります。この章では土地がない場合に注文住宅を建てる流れを紹介します。

①土地と家の予算を設定する

注文住宅の予算は自己資金と住宅ローンを合わせた金額で考える必要があります。
貯蓄や親からの支援などで、住宅ローン以外に自分で用意できる金額がどの程度か、シミュレーションしておくことをおすすめします。新築で住宅を建てる際、大抵の場合は住宅ローンを組んでお金を借り入れますが、無理のない範囲で借り入れましょう。

住宅ローンによっては、諸費用も併せて借りられるローンがあります。しかし、土地を購入する際必要な手付金のように、初期段階で必要となる資金もあります。そのため、ある程度の自己資金が必要です

②建てたい家のイメージを作る

土地や家の予算を設定したら、建てたい家の間取り・外観・構造など、イメージを固めます。イメージを固める際は、新しい家に対する家族の要望を挙げて、どのような性能を重視するか検討する必要があります。家族それぞれのプライベートや家族同士のコミュニケーション、収納など、重視する内容によって適した間取りを考えることが大切です。
ここで固めた新しい家のイメージは、土地探しや注文住宅の設計段階などにおいて重要な判断基準となります。不動産業者や建築士など専門家のアドバイスは重要ですが、どんな家を立てたいのか決まっていないと、判断基準があいまいになり、完成まで時間がかかってしまいます。

③建築会社を選ぶ

注文住宅を建てる際、依頼先は3種類あります。主に「ハウスメーカー」「工務店」「設計事務所」の3つで、それぞれ特徴が異なります。自分がイメージする家で、重視したいポイントに合わせて依頼する建築会社を選ぶことが大切です。

依頼先 特徴
ハウスメーカー ・工場で材料を加工することが多く、工期が短い。
・アフターサービスが充実している業者が多い。
・住宅展示場の見学ができるため、家づくりのイメージがしやすい。
工務店 ・住宅を建築する場所に近い工務店を選ぶ方法が一般的。
・会社によって品質や規模は異なるが、費用を抑えられる。
設計事務所 ・デザイン性を重視する場合におすすめ。
・費用はかかるが、洗練されたデザインの家づくりができる。

④土地探しをする

予算や家のイメージ、依頼する建築会社が決まったら、土地探しを始めます。エリアや地域によって土地の価格は異なるため、予算に合わせて地域を選ぶ方法がおすすめです。

大まかな地域が決まったら、条件に合わせてエリアを絞ります。ただし、理想通りの土地が見つかっても、場合によっては建築条件が設定されている場合があります。建築条件付きの場合は、決められた建築会社でしか建築できません。そのため、希望の建築会社を選べない可能性があります。

土地を探す際は、インターネットで探すとあまり手間にはなりませんが、不動産会社や建築会社に依頼することもできます。自分で土地を探していて行き詰まった場合は、不動産会社や建築会社のようなプロの手を借りることも一つの方法です。

⑤購入予定の土地に建てられる間取りの提案

依頼する建築会社と家を建てる土地が決まったら、その土地に建築可能な間取りを提案してもらいます。希望する間取りが事前に決まっていても、土地の広さや形状によって建てられない場合があります。建築会社によっても対応の可否が異なるため、複数の業者で比較することもおすすめです。

⑥住宅ローンの事前審査を受ける

土地と住宅どちらも住宅ローンを利用して購入する場合は、土地を購入する前に審査が必要です。事前審査では、間取りのプランや見積もりを金融機関に提出する方法が一般的です。提出するプランは仮のプランでも問題ありません。

⑦土地を決定して売買契約する

ローンの事前審査を申請したら、土地を決定します。希望する家の建築が可能と分かったら、土地の売主に買い付け証明書を提出する流れです。売買契約をする前に、重要事項説明書にしっかり目を通して、内容を確認しておきましょう。内容に問題がない場合、売買契約を結んで手付金を支払います。手付金は土地代金の5%~10%です。手付金だけではなく、仲介手数料や印紙代なども必要なため、あらかじめ用意しておかなければなりません。

⑧依頼する建築会社を決定する

土地の売買契約を締結したら、依頼する建築会社を選びます。自分がイメージする家に対応可能な建築会社を選定することが大切です。間取りを作成する段階で、複数の建築会社に見積もりを依頼しておくと、選定する際に比較できます。見積もりに、諸費用に関する項目が含まれているか、細かく確認しましょう。会社によって諸費用が含まれている場合と、含まれていない場合があります。

⑨工事請負契約を締結する

依頼する建築会社が決まったら建築プランの詳細が決まったら、建築会社と工事請負契約を締結します。工事請負契約書の内容はしっかり確認する必要があります。工事請負契約書に記載されている金額や間取りなどに間違いがないか、隅々まで確認しましょう。

⑩建築プランを設計する

建築会社と工事請負契約を締結したら、打ち合わせをしてプランの詳細を決めます。打ち合わせをする回数は人によって異なり、5回~8回ほどの打ち合わせが必要な場合もあります。注文住宅は賃貸とは異なり、一度建築すると長年住む場所です。外壁を含め、外装から家の内部まで、詳しく打ち合わせをする必要があります。費用を考えて、こだわる部分を厳選しましょう。

⑪住宅ローンの本審査

工事請負契約の締結が完了したら地域に建築確認の申請をして、建築確認済証が交付されてから、住宅ローンの本審査を申請します。本審査では、土地の売買契約書や工事請負契約書、建築確認済証など、書類を金融機関に提出します。

⑫土地の引き渡し後、着工

住宅ローンや自己資金などで土地の代金を払い終わったあと、土地が正式に引き渡されます。実際に着工するのは、土地が引き渡されたあとです。着工する前に地鎮祭を行ったり、棟上げの際に上棟式を行ったりすることが一般的ですが、これは強制ではなく、施主が希望する場合に実施します。段取りや準備について分からない場合でも、建築会社のサポートがあります。

⑬竣工後、住宅の引き渡し

住宅の完成後、現場監督や建築会社の担当が立ち会ってチェックをします。引き渡し後に見つかった傷や問題点の修理には、追加費用を請求される場合がほとんどです。そのため引渡し前に、床や壁などの汚れや傷、建具の動き方など、細かくチェックして建築会社に指摘する必要があります。修理が必要な場合、引き渡しまでに完了するように日程を明らかにしておきましょう。

住宅ローンの種類

前述のように、土地なしで注文住宅を建てる場合は土地代も必要です。土地の代金を含めた、注文住宅の費用における全国平均は4,367万円です。土地がある場合の全国平均は3,434万円で、約900万円の差があります。土地なしで注文住宅を建てる際にかかる費用の項目を紹介します。

家づくりは日興ホームが丁寧にサポート致します

広島で注文住宅を建てるのであれば、日興ホームにお任せください。家づくりを考え始めてから入居まで、すべて自社で担っています。そのため、細やかな対応が可能です。入居後のアフターサポートも含め、丁寧にサポートします。家づくりは、さまざまなことを考える必要があります。どのようなことでも、お気軽にご相談ください。

コラムニスト:ちゅーピー住宅展示場モデルハウス 羽原 忠宏

  • 羽原 忠宏
  • 笑顔と元気が取り柄です(^^)/
    子育て世代の家づくりを得意としております。お客様に寄り添った営業、ご提案を心掛けています。一緒に楽しい家づくりをしましょう♪

    ・趣味:体を動かすこと

  • ちゅーピー住宅展示場モデルハウス
  • わが家という夢が望みどおり叶い、わが家と始まる未来が幸せに綴られる。そんな想いから生まれた自由設計の住まい。テクノストラクチャー工法で、耐震性・耐久性とデザインの自由度を両立しました。先進技術で夢の住まいを紡ぎ、長い人生の物語を幸せに紡ぐ。家族の想い出を重ねながら未来へと価値を受け継いでいく住まいをぜひ展示場でご体感ください。

最終更新日:22/09/02