家を建てる土地の選び方は?土地探しの方法別のメリット・デメリットも解説

家を建てる土地は、周辺環境だけではなく、他にもさまざまな項目をチェックして選ぶ必要があります。また、土地探しの方法によってメリット・デメリットが異なるため、事前に確認しておくことが大切です。

本記事では、家を建てる土地の選び方のほか、土地探しの方法とそれぞれのメリット・デメリットなどについて詳しく解説します。

目次
家を建てる土地を選ぶときに見るべき項目
家を建てる土地探しの方法とメリット・デメリット
まとめ

家を建てる土地を選ぶときに見るべき項目

家を建てる土地を選ぶ際は、なるべく妥協しないことが大切です。妥協が必要なときは項目別に優先順位を決めて、実際に住んでから後悔しないように選びましょう。

家を建てる土地を選ぶときに見るべき項目は次のとおりです。

周辺環境

病院やスーパーマーケット、学校など、生活に必要な施設の有無を確認します。病院やクリニック、銀行、郵便局、図書館や体育館、区役所などの公共施設もあるのが望ましいでしょう。病院やクリニックがあると病気や怪我の際にすぐに受診できるため、自身と家族の健康を守ることに直結します。

また、今は建設されていなくても、将来的に建設される可能性があります。なるべく将来の開発予定までチェックしましょう。また、電柱の位置や隣接地のゴミ集積所など、生活環境に与える可能性がある項目についても確認が必要です。

例えば、近くにゴミ集積場があると、臭いが風に乗って届くことがあります。どれだけ便利な地域でも、生活に悪影響が及ぶ要素があると快適に過ごすことができません。

通学・通勤にかかる時間

通勤や通学にかかる時間や利用する交通機関、ラッシュ時の混雑具合を調べます。将来的な職場の変更などに備え、通勤の利便性も考慮しましょう。例えば、さまざまな路線にアクセスできる駅があれば、よほど遠くの会社でなければ転職後に引っ越す必要はありません。

Googleマップや交通機関の公式サイトなどでルートや所要時間を調べましょう。車を利用する場合は、高速道路や主要道路へのアクセスがスムーズな土地を選ぶことが重要です。

最寄り駅へのアクセスと駅の利便性

最寄り駅までのアクセスや駅の利便性も重要です。自宅から最寄り駅までの徒歩時間や始発・終電の時刻、バスの運行本数や路線の利便性をチェックしましょう。

スーパーやコンビニなど買い物に関連する施設

日常の買い物に利用するスーパーマーケットやコンビニ、大型ショッピングセンターなどへのアクセスを確認します。通勤経路にあるスーパーマーケットは、仕事帰りの買い物に便利です。

大型ショッピングセンターは、食品だけではなく衣類や家具など生活に必要なものから趣味のものまで一通りそろうため、なるべく近くにあることが望ましいでしょう。

治安

住む地域の治安も重要な要素です。地域の安全性や防犯対策の取り組みについて調査しましょう。地元の警察署やネット上の情報サイトで、犯罪件数や犯罪の種類、不審者情報などを確認してください。

子供関連の施設

子供がいる場合は、近隣に保育園や学校、公園などがあるか確認しましょう。子育て環境が整っている地域を選ぶことが重要です。

地盤や地質

土地の地盤や地質は、建物の安全性に関わる重要な要素です。地震リスクの高い地域や埋立地の場合、地盤沈下や液状化のリスクがあるかもしれません。専門家のアドバイスのもとで、地盤や地質を確認しましょう。

日当たりや風通し

家の快適さに影響する要素として、日当たりや風通しにも注目が必要です。周囲の建物や植栽の配置、将来の建築予定などを確認しましょう。

建ぺい率と容積率

土地ごとに建ぺい率や容積率などの制限があります。希望する建物のサイズや高さが規制に適合しているか確認しましょう。また、高さ制限や北側斜線などの規制もチェックする必要があります。これらは自分で調べることが難しいため、専門家のアドバイスを得ることが大切です。

土地の形状

土地の形状も重要な要素です。正方形や長方形の土地は、効率的な間取りの家を建てやすくなります。一方、複雑な形状の土地は家を建てづらいうえに、将来的に売却したくても買い手がつかない可能性があります。

建物の取り壊し費用の負担の有無

土地に建物がある場合、取り壊し費用の負担が必要な場合があります。また、廃棄物処理のための追加費用が発生することもあるでしょう。土地の現状と建物の取り壊し費用の条件を事前に確認する必要があります。

家を建てる土地探しの方法とメリット・デメリット

家を建てる土地探しの方法別に、メリットとデメリットを詳しく解説します。

インターネット検索

インターネットを利用して、不動産ポータルサイトや不動産情報サイトで土地情報を検索します。例えば、不動産ポータルサイトで「広島県内の300平方メートル以上の土地」や「南向きで日当たりの良い土地」といった条件を入力して検索しましょう。検索結果には、物件の詳細情報や写真、価格などが表示されます。

メリット
デメリット

不動産会社に相談する

不動産会社に直接土地探しを依頼する方法です。自身の希望条件をまとめたメモを持参し、地元の不動産会社を訪問しましょう。希望のエリアや予算、土地の広さなどを伝え、土地探しの依頼をします。

メリット
デメリット

自分で探す

自分で土地を探すために、候補となる地域に行きます。売却中の土地の看板や広告を探したり、不動産会社や住民に直接話を聞いたりします。

メリット
デメリット

ハウスメーカーに相談する

ハウスメーカーに、土地探しと家づくりのプランなどを相談する方法です。土地探しと家づくりの両方を任せられるため、業者とのやり取りの手間を大幅に削減できます。

また、地域密着型のハウスメーカーは地域ならではの情報を持っている可能性があります。細かな条件を伝えても、条件を満たした土地を提案してくれることが期待できます。

メリット
デメリット

まとめ

家を建てる土地を選ぶ際は、周辺環境や駅へのアクセス、治安などのほか、建ぺい率と容積率など法的な項目も確認が必要です。建売住宅を選ぶのであれば、法的な項目を考慮する必要はありませんが、注文住宅を建てるのであれば法律をすべてクリアしているか確認しなければなりません。そのため、自分で土地を探すのではなく、専門家に任せるのがおすすめです。

広島県に本社を構える興ホームは、地域密着型のハウスメーカーとしてお客様の細かなご要望に沿った土地をご提案しております。また、断熱性・気密性に優れた家づくりや生涯にわたり安心して住み続けられる家づくりにも力を入れておりますので、土地選び・家づくりの両方をご相談いただけます。まずはお気軽にお問い合わせください。

最終更新日:24/04/02

土地購入の全体の流れ 土地の探し方から土地の引き渡しまで解説

家を建てる際には、所有している土地を活用することもできますが、土地を所有していない場合は土地を購入する必要があります。しかし、土地を購入する流れや探し方を知らないという方は少なくありません。
そこで本記事では、土地購入の流れや探し方を詳しく解説します。

目次
土地購入の全体の流れ
①家を建てる土地を探す

②買付証明書を売主や不動産仲介業者に提出する
③なるべく早めに住宅ローン事前審査を受ける
④土地売買契約を締結する

⑤住宅ローンの本審査を受ける
⑥金銭消費貸借契約(金消契約)を締結する
⑦土地の引き渡し・残債決済・所有権移転登記
広島県で土地を探すなら日興ホームにお任せください

土地購入の全体の流れ

家を建てる際には必ず土地の確保が必要です。土地を購入する際には、あらかじめ全体の流れを把握しておくことでスムーズに進められます。

土地購入までの全体の流れは以下の通りです。

ここからは、それぞれの概要について詳しく解説します。

①家を建てる土地を探す

まずは、家を建てる土地を探します。ただし、土地を探す際には闇雲に探すことは得策ではありません。事前にどのような土地が必要なのかについて明確にしておくことが重要です。

土地を探す前にまずはエリアと予算を決めましょう。どの地域に住宅を建てたいのか、土地の購入に出せる費用はいくら程度までなのかを明確にします。
なお、土地の予算とは土地を購入する際の予算のことです。土地を購入する際には、土地代だけではなく税金や手数料がかかります。これらを合算した金額を予算として決めることが重要です。

また、エリアと予算を決めるとともに、叶えたい条件を3つ程度に絞って優先順位をつけましょう。例えば、通勤や通学のしやすさ、平屋か二階建てか、必要な駐車場の台数、日当たりの良さなど、実際に住む上で譲れないポイントを決めてください。

土地の探し方

希望のエリアや予算、叶えたい条件が決まったら土地を探します。土地を探す方法は、主に以下の4通りです。

土地について知識がない場合、多くの方が不動産屋に依頼するでしょう。プロである不動産屋に依頼すれば、理想の土地が見つけやすくなります。
しかし、不動産屋に依頼する際は土地売買を得意とする不動産屋に依頼することが大切です。不動産屋ごとに得意分野が異なるため、土地売買に慣れていない不動産屋は、なかなか土地探しが捗らない可能性があります。
不動産屋に依頼する際は、土地売買を得意としているかを確認してください。

住宅を建てたいエリアが近い場合は、自分の足で探すことも可能です。空き地や売地で気になる土地が見つかった場合は、不動産屋に依頼して詳細を教えてもらうと良いでしょう。

土地のポータルサイトにも多くの土地情報が掲載されており、インターネットで探すこともできます。インターネットには、さまざまなエリアの土地が数多く掲載されており、自分の足で探すよりも効率良く土地探しができます。
ただし、インターネットに掲載されている情報は常に最新とは限らないため、良い土地が見つかっても既に契約済みになっていることもあります。
気になる土地が見つかった場合は、その土地を取り扱う不動産業者に早めに連絡して状況を確認しましょう。

住宅メーカーによっては、土地探しから建築、アフターサービスまでワンストップサービスで活動している会社もあります。また、建築条件付き土地といって、建築業者が指定されている条件付きの土地を所有している住宅メーカーもあります。

このように、土地探しには主に4パターンあります。探しやすい方法で、最適な土地を探しましょう。

②買付証明書を売主や不動産仲介業者に提出する

気になる土地を見つけたら、売主や不動産仲介業者に買付証明書を提出します。
買付証明書とは、購入の意思を示す書類のことです。
不動産仲介業者に提出する場合は、不動産仲介業者から渡される専用用紙に必要事項を記入して捺印します。
買付証明書の提出に手数料がかかることはなく、提出後に撤回しても撤回に関する料金が発生することはありません。

③なるべく早めに住宅ローン事前審査を受ける

住宅を購入する際に住宅ローンを利用する場合は、買付証明書の提出と同時に住宅ローンの事前審査を受けましょう。なぜなら、事前審査を通過していないと、買付証明書の提出後に始まる購入交渉が進まないためです。
住宅ローンの事前審査は3〜4日程度で完了しますが、余裕を持って1〜2週間以内には受けておいてください。

なお、住宅ローンの事前審査の審査基準は金融機関によって異なります。
しかし、国土交通省住宅局『令和2年度 民間住宅ローンの実態に関する調査 結果報告書』の調査によると、ほとんどの金融機関で完済時の年齢や健康状態、年収、担保評価、勤続年数を基準にしています。
そのため、これらに問題がなければ事前審査に通過できるでしょう。

④土地売買契約を締結する

住宅ローンの事前審査に通過したら土地売買契約を締結します。土地売買契約とは、書面を介して土地購入の契約を締結することです。
土地売買契約書には、さまざまな内容が記載されていますが、全てに目を通して納得した上でサインしてください。
焦って重要項目を見落とすと、契約締結後のトラブルになりかねません。不明な点は質問し、確実に全てに目を通して問題がないかを確認してください。
なお、特に確認すべき事項については後ほどご紹介します。

また、土地売買契約時には必ず手付金を支払います。手付金は売主や不動産会社によって異なりますが、相場は土地価格の5〜10%です。
なお、買付申込時に申込証拠金を支払っていた場合は、申込証拠金を手付金に充当できるため支払う必要はありません。
このように、土地売買契約時には手付金が必要なため、事前に金額を確認の上持参してください。

重要事項説明のチェックポイント

土地契約売買締結時には、特に以下の事項を確認してください。

敷地や建物の状態とは、道路からの高さや排水施設の状態、傾斜の有無等のことです。

また、土地代以外にどのような費用がかかるのかについても確認が必要です。一般的には、「手付金」や「固定資産税等清算金」などが記載されています。それぞれの支払い目的や金額を確認しましょう。

契約を締結したものの、何かしらの理由で契約を解除する可能性があります。解約の解除が可能なケースについて、解除の手続き、手数料等について確認してください。

これら以外にも全てに目を通して気になる点は遠慮なく質問し、納得した上で契約しましょう。

⑤住宅ローンの本審査を受ける

土地売買契約を締結したら、住宅ローンの本審査を受けます。
住宅ローンの本審査では、収入を証明する書類に加えて不動産売買契約書、登記事項証明書等の土地に関する書類も提出しなければなりません。早めに必要書類の準備に取り掛かりましょう。
なお、本審査の審査期間は一般的に1〜2週間ですが、書類が不足していた等の理由で3週間程度かかる場合もあります。

⑥金銭消費貸借契約(金消契約)を締結する

住宅ローンの本審査を通過したら、金銭消費貸借契約(金消契約)を結びます。
金消契約とは、借主が資金を借りる際の目的に沿って借入金を利用することを約束する契約のことです。
金消契約を締結する際には、本人確認資料や売買契約書、工事請負契約書、返済に使う預金口座通帳と届出印、住民票、実印等が必要です。一点でも書類が足りないと締結できないため、書類漏れがないようにご注意ください。

また、契約時には契約書の内容を全て確認することが大切ですが、特に借入額、借入年数、金利の3点は必ず確認してください。

⑦土地の引き渡し・残債決済・所有権移転登記

無事に金消契約を締結できたら、いよいよ土地の引渡しです。引渡し時には、残債の決済と所有権移転登記をします。
残債の決済及び所有権移転登記を終えて無事に引渡しが完了したら、引渡し完了を証明する書類も忘れずに受け取りましょう。

広島県で土地を探すなら日興ホームにお任せください

広島県で土地をお探しの際は、ぜひ日興ホームをご利用ください。
日興ホームでは広島市、東広島市を中心に広島県の土地情報を多数掲載しております。丁寧にサポート致しますので、土地探しが初めてで不安という方にも安心してご利用頂けます。
広島県で土地をお探しの方は、まずは日興ホームにお気軽にお問い合わせください。

コラムニスト:アスタ住宅展示場モデルハウス 重村 沙知

  • 重村 沙知
    アスタ住宅展示場モデルハウス

    自遊に、くらす。がコンセプトのBinO(ビーノ)。アスタ住宅展示場では、ビーノシリーズの2つの家を同時に体感できます!「どちらの家にしようかな?」「どちらの家も見てみたい!」そんな時は、ぜひモデルハウスにおいでください。変わっていくライフスタイルに合わせた家選びをお手伝いします!

最終更新日:22/08/08