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浸水ハザードマップの見方
最近更新を頑張ってます、大坪です。
今回は、広島県でお家づくりを検討されていらっしゃる方から、ほぼ間違いなく
ご質問をされる【浸水ハザードマップ】について書きたいと思います。
1級河川の太田川をはじめ、多くの河川が広島県にはあります。
私は現在東広島市エリアでお仕事をさせていただいておりますが、東広島市にも
黒瀬川があるなど、やはり浸水についての関心度は高い印象です。
浸水は、いつ起こるかわかりません。
ただ、ハザードマップをご覧いただくことで、予測ができる災害であるということも特徴です。
浸水の予測を確認するうえで活用していただきたいのが、広島県が作成している
【洪水ポータル】というサイトになります。
https://www.kouzui.pref.hiroshima.lg.jp/portal/top.aspx
上記URLからご覧いただけます。
しかし、ただサイトをご覧いただくだけではなく
浸水ハザードマップの見方と、その根拠を知っておく必要があります!
まず、見方からご説明させていただきます。
【洪水ポータル】では、浸水想定計画図と浸水想定最大図と、2種類の図をご覧ください。
実際にご覧いただくとわかりやすいかと思います。
下記は、東広島市西条町寺家エリアの浸水想定計画図と浸水想定最大図になります。
浸水想定計画図
浸水想定最大図
同じサイト、同じエリアなのに、全然雰囲気が違いますよね、、、
結論、何が違うのかというと・・・
計画図と想定最大図とでは、雨の降雨量の想定に違いがあります!
計画図とは、市町村ごとに概ね数十年~100年に一度程の頻度で起こりうる可能性のある浸水想定となります。
根拠となる降雨量は市町村ごとで違いますので、お住まいになりたいエリアがございましたらご相談ください。
ちなみに、東広島市の計画図の想定降雨量は「234mm/24h」となっております。
上の西条町寺家の計画図では、24時間で234mmの雨が降った場合の浸水想定図ということになります。
続いて、浸水想定最大図についてですが、こちらは、国土交通省より全国共通で策定方法が指示されています。
「47都道府県を気象状況が似ている15の地域に分け、それぞれの地域で過去最大の降雨量をもとに浸水想定最大図を作成しなさい」
というものになります。
文字だけを見ると、少し意味が伝わりづらいかもしれませんね・・・
広島県は、瀬戸内エリアに属しており、瀬戸内エリアには「兵庫県の一部」「岡山県」「広島県」「山口県の一部」「香川県の一部」「愛媛県の一部」が属しております。
これらのエリアで過去観測史上一番雨が降った時の降雨量は667mm/24hとなっております。
つまり、上記の西条町寺家の浸水想定最大図は、24時間で667mmの雨が西条町寺家のピンポイントで降った場合の図となります。
始めてこの数字を見たときに、私は思いました。
24時間で667mm・・・イメージが湧かない・・・
そこで調べてみました。
広島県で記憶に新しい大雨はいつだっただろう・・・
私が思い浮かべたのは、平成30年7月豪雨、西日本豪雨とも表現される災害でした。
あの日私は普段通り仕事をしていつも通り帰宅をしました。
翌日のニュースを見て各地の災害状況を確認し、驚愕したことを覚えています。
平成30年7月豪雨での降雨量は、24時間で360.5mmだったそうです。
浸水想定最大図で想定されている降雨量とは、平成30年7月豪雨の降雨量の約1.8倍の降雨量となります。
これだけの雨が本当に降るのか?
それは誰もわかりません。
しかしながら、ただハザードマップを見て、危険地帯だ!とは思わずに、しっかりと根拠を理解し
そのうえで、日々の生活の利便性と災害発生の確率とを冷静に分析し、検討する必要があると考えます。
もっと詳しく聞きたい、自分たちが建築を検討しているエリアでの浸水想定はどうなっているのか?
ご興味ある方は、ぜひ日興ホームまでご相談ください!