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注意!住宅ローン控除
住宅ローンのお金が一部戻ってくる「住宅ローン控除」。
お金が返ってくるのは魅力的ですが、
これから住宅ローン控除を利用しようと考えている方は注意が必要です。
住宅ローン控除とは?
住宅ローン控除とは、住宅の取得を進めるために
住宅やその敷地となる土地の取得にかかる毎年の住宅ローン残高の一部を
数年間のあいだ所得税・住民税から控除する制度です。
「住宅ローン減税」ともいわれます。
現在は最大で各年の住宅ローン残高の0.7%が13年間所得税や翌年の住民税から控除されます。
翌年の住民税の方は「課税所得の5%もしくは97,500円」という上限があります。
また、住宅の性能によって控除の対象となる借入限度額が異なります。
(国土交通省)
住宅性能が高い、省エネ力が高いほど多く控除されるイメージです。
住宅ローン控除の制度はもともと2021年までの予定でしたが、2022年の税制改正により
利用できる期間が2025年まで4年間延長されることになりました。
延長された4年間の中でも、22年、23年と24年、25年とで違った仕組みとなっています。
今回はこれから家づくりを考える人のために、2024年以降の住宅ローン控除で注意すべき点を以下に書いていきます。
これからの住宅ローン控除
2024年1月以降に建築確認を受けた新築住宅の場合、
住宅ローン控除を受けるためには……
省エネ性能が必須となります!!
言い換えると、2024年1月以降
省エネ性能を持っていない住宅は
住宅ローン控除を受けられなくなってしまう
ということです。
これから住宅ローンを利用して家を建てることを考えている方は
ぜひここにも注意してみてください。
これからの住宅ローン控除の対象となる住宅
認定長期優良住宅
劣化対策や耐震性、維持管理や更新の容易性など、
住宅を良い状態のまま長持ちさせるために決められた基準で設計・申請したもので、
都道府県もしくは市町村長に認定された住宅です。
認定低炭素住宅
二酸化炭素排出を抑制する機能を備えた住宅です。
住宅ローン控除では認定長期優良住宅と認定低炭素住宅の借入額・控除期間が同様となっています。
認定長期優良住宅は省エネルギー性に加えて「長期間にわたって良好な状態で使用できること」も考慮するのに対して
認定低炭素住宅は省エネルギーに特化したものとなっているので、
住宅ローン控除の条件が長期優良住宅と同様とはいえ、認定の条件は異なります。
ZEH水準省エネ住宅
ZEH←「ゼッチ」と読みます。
ZEHは「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス」のことで、
高い断熱性能やソーラーパネル等の再生可能エネルギーをつくるシステムを導入することで
年間の一次エネルギー消費量の収支がゼロとすることを目指した住宅です。
ではZEH水準省エネ住宅とは何なのか?という話ですが、
「ZEH住宅」ではソーラーパネル等の再生可能エネルギーをつくるシステムが必要なのに対して、
「ZEH水準省エネ住宅」はそういったシステムがなくても良いということになっています。
エネルギー消費量をプラスマイナス0にしなくてもいいけれど
そこを目指せるポテンシャルを備えたもの、というイメージでしょうか。
省エネ基準適合住宅
建築物が備えるべき省エネ性能の確保のために必要な
建築物の構造及び設備に関する基準を満たした住宅のことです。
住宅ローン控除で「省エネ基準適合住宅」と認定されるためには、
「入居する住宅が断熱性能等級4以上、かつ一次エネルギー消費量等級4以上」
という条件を満たす必要があります。
ちなみにZEH水準省エネ住宅では
「入居する住宅が断熱性能等級5以上、かつ一次エネルギー消費量等級6以上」
という条件に適合する必要があるので、
ZEH水準省エネ住宅に比べると求められるレベルが少し低くなっているといえます。
得するお金についてのこと、将来制度が変わるお金にまつわること、
こういったことはやはり知っておくに越したことはありません。
お仕事を頑張るなどしてせっかく稼いだお金なので、かしこく使っていきたいところです。
日興ホームではお金に関するご相談も受け付けておりますので、
「家を建てたいけど住宅ローンのことがよく分からない」「今はどんなお得な制度があるんだろう?」など、
なんでもお気軽にご相談ください。
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